映画【インパクト・ポイント】地上波、昼にやってるサスペンス映画系(ネタバレ感想)

投稿者: | 2020年7月31日

インパクト・ポイント 狙われたビーチの妖精


(C)2008 SONY PICTURES HOME ENTERTAINMENT INC.ALL RIGHTS RESERVED./映画.comより

公開年:2008年
制作国:アメリカ
原題:Impact Point
監督:ヘイリー・クローク
脚本:ブレット・メリーマン
出演:ブライアン・オースティン・グリーン、メリッサ・ケラー
リンデン・アシュビー、ケイラ・ユーウェル、他

STORY
ビーチバレーの人気選手ケリーは、ホールデンと名乗る謎のレポーターに出会い、
ケリーのファンだと話す彼に徐々に惹かれていく。
しかし、その頃からビーチバレーの選手ばかりが狙われる殺人事件が次々と起こり始め……。

(映画.comより)

平日のお昼にテレビ東京でよくやっている映画といえば、
スティーブン・セガール主演作だとかと並んで、
「一人の悪い奴に追われ逃げながら頑張る」系の映画。
犯人が少人数なのに後半までやたら余裕ぶりまくっている感じ。
そしてあんまり深く考えずとも楽しめるサスペンス&アクション。
まさしくそんな感じの映画だな!というのが本作です。
レイティングは見つからなかったけど、そんな系なので多分全年齢対象だろう。
「ビーチの妖精」というなんか恥ずかしい感じの邦題の副題も、
まさしく昼にやっている映画の副題っぽさに相応しい気がする。

いや、なんかディスってるっぽくなりましたけど、いや、違います違います!
僕はその昼の時間帯にやっている映画みたいなジャンルが結構好きなんです!
前置きが長くなりましたが、ビーチバレー要素多めのサスペンスです!

結末含めてネタバレしています!

ブライアン・オースティン・グリーンが主役?

「ビバリーヒルズ高校白書」に出ていたブライアン・オースティン・グリーン出演!
と書いてありますが、実際観た感じでいうとブライアンよりも
女子ビーチバレー選手のケリー(メリッサ・ケラー)が主役です。


(C)2008 SONY PICTURES HOME ENTERTAINMENT INC.ALL RIGHTS RESERVED./映画.comより

序盤で突然自分より強いライバルの選手が轢き殺されて注目株になった事で、
実は彼女が仕組んだんじゃないか?という話になるかと思えばそうではなく、
ストーカー的な男が自分の周りの障害物を全て消した上で、
最後はお前とバレーボールの試合中継で共に死ぬのだ……的な、
謎の目標を持ってやった事でした。

当初は人気レポーターとして登場したホールデン(ブライアン・オースティン・グリーン)が
ケリーの理解者になるかと思ったら、あっさり肉体関係をケリーが許した翌朝、
実は自分がストーカーでした!!というのがあっさりと露見します。
そこから、鬼ごっこなりかくれんぼなりがずーっと繰り返されます。

2008年とは思えない高性能なIT機能を持つアナログ犯人

ストーカーだった偽ホールデンがケリーの家に隠しカメラを膨大に設置しているのですが、
これってドローンだよね?レベルで視点切り替えを駆使しまくり、
なんかやたらケリーのお尻ばっかり観まくっている変態ストーカー。
しかもケリー宅の全室に仕込んでるっぽいが、いつこんな大がかりにやったのか。
そして、ケリーはこんなガッツリ見張られてて何故カメラに気付かないのか。
途中の刑事のキャラもケリー宅で見張りを手伝っている時にキョロキョロ探すのだけど、
えっどこにあんの?的な感じで、となるとすごい巧妙なカメラの隠し方してんな!

あと、前半部で最初にケリーに脅しの電話をする時に
「この電話は特別な暗号化をさせているから証拠には出せないぜ?」
と言ったが、どう見ても普通の電話機を使ってドヤ顔。
いや、一見そんな感じだけど実はネットワーク経由で色々いじってる……の?

でも、仮に暗号化出来ても、電話の会話1本あんまり大きな証拠にならなそうだし、
この後刑事にもこんな感じの電話してたりして隠れる気なさそうだし、
何ならその脅しをしたすぐ後にビーチで練習するケリーを
近くのビルから堂々と椅子とか持ち込んで姿を現したりと
デジタルを駆使しながらも本人は何度も平気で登場するし、
かと思えば体格のいい元男子ビーチバレー選手のコーチを
不意打ちとはいえ数秒で半殺しにするなど身体能力もやたら高いし
昼の映画でありそうな「やたら全方位に能力が振り切っている」
(そして思想だけが全くよく分からない)な感じを体現したキャラでした。

ちなみにいつもドヤな感じでケリーに近づくクセに、
ケリーが刑事を呼んだりとかすると
やたら狼狽して全力ダッシュして逃げる
というギャップもまたそれはそれで魅力的。

男性キャラが似すぎて難しい

メインの男性キャラが誰もが体格のいい30代~40代っぽいイケメンばかりで、
刑事、警部、偽ホールデン、元選手、と数人レベルなんだけど
ぶっちゃけ全然区別がつかない。
ビーチが舞台だからサングラス率も高いし、色々誤認しちゃうんですよね。
これは完全なしっかり観れていない俺自身の反省点です!

犯人を誰も見ていない。もしや、ひとひねりあるサスペンスか!?いいぞ!

偽ホールデンは何度も登場しているのですが、
ケリー以外は誰も彼の姿を見ていないという状況が後半まで続きます。

電話の暗号化の話もそうですが、ケリーのすぐ目の前に迫ってきた時に
叫ぶとサボってる最中の刑事がゆるりと気付いて遅めに登場した時とか
すでに結構ガッツリ逃げられてたりするもので、
うまい具合に偽ホールデンの姿や声は誰にも知られていない。

ただ、途中のシーンでは「24 -TWENTY FOUR- あるある」に近いものがあるのですが
人がごった返す街中で必死に犯人から逃げているのに
誰も助けてくれない、いやもっと言えば
逃げている側の主人公が叫んだりしない
から危機感を感じさせないシーンなどでは、
さすがにダッシュで追ってくる偽ホールデンを
通行人は見ていると思うんですよね。なのに目撃者ゼロ。

つまり、偽ホールデンは実は存在しない、
ケリーが全てを仕組んだ犯人だった……りしたら面白いんでしょうけど、
そういうテイストの作品じゃなさそう。もっとシンプルに、
敵と追いかけっこする話っぽい。

ビーチバレーシーンも結構ガッツリ

ビーチバレーの大きな大会に出たいケリー。
周りからも「なんか色々被害に遭ってるんだし、
大会当日に殺される予告をされてるんだから、
今回諦めて逃げなよ!」と言われているのに、拒否。
結果、コーチである元選手の男性も半殺しにされるし、
結構周りに迷惑かけっぱなしのまま大会当日へ!!

実はこの作品、序盤の試合シーンや終盤の大会のシーンは勿論、
練習はこういう項目もあるのかーと思えるような
結構リアルな描写が多くて、本格ビーチバレー映画を観ているかのような、
そんなシーンは全体で多めです。


(C)2008 SONY PICTURES HOME ENTERTAINMENT INC.ALL RIGHTS RESERVED./映画.comより

試合が終わった後も、ペアの女性が刺されてしまいますが(ケリーをかばって)、
大勢の前からあっさりと逃げ出せてしまう犯人。
謎のステルス感がありますねこの人。

ちなみに犯人は、ケリーが頼った刑事のボスである警部でした。
途中で他の刑事が「おい!あ、警部!すみません、犯人候補と顔が似てて」
と言ったりするシーンがあるのですが、視聴者的には
「でもこの警部の顔、ブライアン・オースティン・グリーンっぽいよなー。
男性キャラの雰囲気がみんな似すぎだよなー」と思ったらガチで犯人だったっていう、
ちょっと驚くタイミングを逸してしまう感じです。

ここであえて言うが、ケリーはあんまりいい人じゃない

この手の作品では主人公に肩入れしてナンボですが、
致命的な事に、ケリーのキャラクターが実はあんまり愛せないんです。
序盤、有名なレポーターのホールデン(偽だけど)にあっさり身体を許すわ、
人が巻き込まれても外に出続けて他の人や警察を更に巻き込みながらも、
刑事に対しては「もっと本気で守ってくんない?」と逆ギレしたり、
挙句家に入れた刑事には「名前で呼んで?」と色目を使ったり。

一方で、ビーチバレーパートナーの女性はケリー起因で巻き込まれた一連の事件で
婚約者を半殺しにされてもなお、自身も身を挺して刺されたりと献身的で、
ケリーの身勝手さだけが、どうも悪目立ちしている印象が最後まで残った次第で。
まあでも、ケリーも被害者ですからね。よく分からん理由でストーキングされたし。
という事で、このへんが一番気になったところでした。

昼映画にありそうな最後

偽ホールデンは、昼のサスペンス映画によくありそうな、
「終盤までめっちゃ無敵……だがラスト5分で突然主人公に負ける」
感じでこの作品は終わりを迎えます。ざっくりした話ですみません。

エピローグは、この一連の事件の1年後の話で、
ビーチバレーの大会に再度出場するケリー達……と、
あと中盤でフルボッコにされて生死の境を彷徨っていた
元ビーチバレーの男の選手(現コーチ)も無事だったようで登場しますが、
まるで事件から5日後くらいかと思えるくらい全身大怪我状態
終盤でケリーをかばって代わりに腹を刺されたペアの女性も完治していたから、
やはり実際に一年後の話だとは思うのですが、彼そこまで超重体だったのか……
1年経っても満足に動けないのって、ハッピーエンドっぽいがハッピーじゃない気が。

その後は、こういった映画によくありがちな、
「死んだと思った犯人が実は生きていた……っぽい」みたいな
実際の続編制作実現率9%くらいなのに次回作を匂わす展開など
全くなく終了!!新規に別のストーカーが客席からケリーを見ている……
みたいなのいくらでも作れそうなのに作らなかったのが潔い!!

まとめ

偽ホールデンの、愛なのか自己顕示欲なのかよく分からない行動原理や、
余裕ぶったり突如逃げ回ったり、行動にあんまり一貫性が無かったり
犯人キャラとしてはこちらも素直に恐怖を感じられる相手ではなかったのだけど、
こういったテイストのサスペンス映画では設定として形だけあるだけの要素になりがちな
ビーチバレーの描写をしっかりと盛り込んでいた部分だったり、
舞台もカラっとしたアメリカの夏の風景もどことなく爽やかで、
本編も90分弱くらいかな、短さもあってテンポよく感じられました。

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