映画【4デイズ】一言。拷問教則ビデオでした。(ネタバレ感想)

投稿者: | 2020年5月31日

4デイズ


IMDbより

公開年:2009年
制作国:アメリカ
原題:Unthinkable
監督:グレゴール・ジョーダン
プロデューサー:カルデコット・チャブ
脚本:ピーター・ウッドワード
出演:サミュエル・L・ジャクソン、キャリー=アン・モス
マイケル・シーン、スティーブン・ルート、他
レイティング:R15+

STORY
かつてイラク戦争に従軍し祖国のために戦った米国民のヤンガーは、
アメリカに対する憎しみからテロリストとなり、ある3都市に核爆弾を仕掛けたことを告白。
FBI捜査官のヘレンと尋問のプロ“H”は、それぞれの方法でテロを阻止しようと奔走する。

(映画.comより)

予告を最初に観れば良かった……。
あらすじだけ読むと、高度な心理戦を含むアクション&サスペンス映画かなと。
そんな軽い気持ちで観始めたのです。まさか、まさか、
2時間ほぼ丸々拷問の映画だったなんて!!

結末含めてネタバレしています!

つまりは上に書いたような話なんです

核爆弾を設置したというヤンガー(マイケル・シーン)に対して
政府では法律にのっとった形で尋問をしているところからスタート。

裸、目隠しして水をかけるのがギリギリOKな尋問ラインだそう。

(C)2009 Unthinkable Clock Borrower, LLC. All Rights Reserved./IMDbより

それじゃダメだ!スペシャリストを呼ぼう!
という事でひっそり暮らしていたH(サミュエル・L・ジャクソン)が呼ばれると……


(C)2009 Unthinkable Clock Borrower, LLC. All Rights Reserved./IMDbより

本編のメインとなる拷問がスタート。

そこにドン引きするFBIのヘレン(キャリー=アン・モス)。

H不在時にヤンガーが寝たら押してみてと言われたボタンを押したら、
壮絶な強さの電流が流れてしまうというシーン。
エヴァの冬月さんがされた拷問みたいだ……。

(C)2009 Unthinkable Clock Borrower, LLC. All Rights Reserved./IMDbより

やるからには絶対に吐かせてやるというH。
テロは防ぎたいけどHの血まみれ拷問に納得いかないヘレン。
宗教的な抗議のためにいくら拷問されても吐かないぞ!
そして殉教死してその主張を世界に示す!というヤンガー。

この三者のそれぞれの選択が中心になる話です。2時間。
つまり、ずっと拷問が続きます。2時間。

ちなみに、Hの目論見では飴と鞭でいずれ吐くだろうという事で
Hがグチャグチャ拷問をした後にヘレンが話しかけてケアする事で
いつかヘレンの方に爆弾の場所を教えるんではないかとの事。


(C)2009 Unthinkable Clock Borrower, LLC. All Rights Reserved./IMDbより

ちなみにヘレンは拷問怖い!の部分は結構僕に近く、
拷問室(秘密裏の場所でどっかの学校の体育館っぽいところに
拷問専用ブースを造り上げている)の中でHが
「さてそろそろ拷問続けっか、見ない方がいいよ」というと、
ヘレンはサーーーっと慌てて部屋から飛び出すシーンもある。
止めるでもなく、見ないように慌てて逃げる。
拷問が国としてやっちゃいけない!という考えだけでなく
拷問自体に耐性がないところがちょっと共感を呼びました。私の。

ヘレンの心変わりも怖い

驚くほどにずっと拷問が続く作品なんです。
途中、Hが拷問部屋を抜けて子供との穏やかな時間を過ごすとか、
そういうシーンもちょいちょい挟みつつですが、
基本的には拷問→ヤンガー耐える→拷問の繰り返しです。

最初はHも事務作業のように黙々と拷問をするのですが、
ヤンガーがいくらひどい目に遭っても全く口を割らないので
だんだん時間切れが迫って拷問にも焦りが出てくる。
そしてヘレンはあからさまに大きな変化を生んでしまい、
ちょっと前まで拷問シーンでは逃げていたのに、
なかなかヤンガーが白状しないのでメスを容赦なく胸に突き刺すなど
残虐な性格に豹変していきます。恐ろしいね。


(C)2009 Unthinkable Clock Borrower, LLC. All Rights Reserved./映画.comよりより

そしてついにヤンガーも心が折れて爆弾の在り処を白状するのですが、
おおついにヤンガーも心境の変化が……と思ったら
実はそれは罠でショッピングモールを爆破させてしまうという、
ヤンガーにだけ全く変化がないまま終盤へ。そう、噂の終盤へ。

注意:海外では却下された、日本版のみの究極なバッドエンドへ。

洋画のDVDにたまにある「もう一つのエンディング」というやつ。
あれって何であるんだろう?とよく思うのですが、
洋画はいくつかのバージョンのエンディングを撮影し
(ベストエンド、ノーマルエンド、バッドエンド的な感じ)
試写会とかで観た人の反応で変える事があるらしいです。

本作はその第一候補のやつが「ひどすぎるっ!」というリアクションを受け
別バージョンをオリジナルとした上で
日本版はその第一候補エンディングバージョンで公開しちゃったそうです。

終盤は、結局コイツはどんな痛みを与えても白状しないと思い、
Hはヤンガーの妻を呼び出し、


(C)2009 Unthinkable Clock Borrower, LLC. All Rights Reserved./IMDbより

ヤンガーの前でアッサリ殺害

続いて子供たちを連れてきて、次はコイツらを殺すぜ!
と脅した事でヤンガーもついに爆弾の在り処を白状!
これは以前『24』でジャックも似た事をしたな……。

だが、Hはハッと閃いた。

「ちょっと待て!盗まれた爆弾の材料の量的に考えると、
コイツの言っている爆弾の個数より
あと1個多く、どっかにあるはずだ!
まだあるはずだ!もっと吐け!子供をころせ!」

え、そんな超具体的に個数とか分かるもんなの?

と若干気になりましたが、ヤンガーはこれ以上脅されてしまうと
ガチに子供たちが危なくなると思ったので、
これ以上何も聞かれないようにとここでついに自殺してしまう……。

そして、言われた通りの核爆弾を探しに行ったら、
とりあえず言われていた分の爆弾はありました!良かった!
FBI側も「これでもう1個追加でどっかにあっても、
まあその時はその時か!」と何故かやたら前向き

そして日本版オンリーの最悪な結末がどんなんだったかというと、
ひとつの爆弾があった場所のすぐ脇に実はもう1個あったと。
それがチクタクチクタク、3,2,1、ゼロ!!で
映画が終わるというものでした。

爆弾処理班は爆弾いっこ見つけた時点で
「ヤッヘイ!ミッションコンプリート!」的にはしゃいでいて、
いやすぐ脇なんだからもうちょっと注意深く全体を探してよ!
というツッコミをしたくなります……。

よく考えたら上に書いたショッピングモールのトラップ爆破も、
爆弾処理班っぽい人が不注意で謎の張り紙に触れたせいで起きたし
この作品では爆弾処理班がやたら詰め甘い感じでした。

という事で、ヤンガーはある意味では全て白状していたし、
ある意味では引っ掛けをしていたわけで、
これが核爆弾だから想像もつかぬ絶望的な状況になるのか、
それを観る側にイメージさせるだけの後味の悪い終わり方。

まとめ

何度も書いたように、テロリストとの闘い!
爆弾の在り処を見つけろ!的な要素ではなく、
とにかく拷問!!という作品でした。本当にずっと拷問。

だもんで、エンターテインメント作品としては全く観れないくらい辛いし
アメリカではテロから国民を守る為にここまでやってるぜ?
的な作品でも決してないし、どういう層ならば満足いくのか、
というところが見つからず非常に難しい作品でした。

恐ろしいまでのモチベーションで作り上げられたんだろうな……
演じる側も心に傷を負ったであろう誰も救われない映画でした。

もしかしたら、こういう事が実は裏では行われているんじゃないか、
という告発のような意味合いがあるかもしれないし、
他にも考えてみれば色々なメッセージ性があるという可能性もありそう。
だけど、それをじっくり考えられるほど自分は冷静に視聴出来なかったです。

結局、おぞましい暴力で相手を屈服させて、
それより大きな暴力で大惨事となるこの話の結末から考えると、
なんだかんだ言いながら暴力が全てに打ち勝つというやり方は
とてつもなく怖いんだなと。いやもう、とにかく落ち込む作品でした。

 

ブログ村及びBLOG RANKINGのランキングに参加中です!!

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ 

関連商品

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です