映画【パレード】違法ルームシェアだけど青春っぽくていいなあ…やっぱ嫌だ(ネタバレ感想)

投稿者: | 2020年1月21日

パレード


(C)2010映画「パレード」製作委員会/映画.comより

公開年:2010年
制作国:日本
監督:行定勲
原作:吉田修一
脚本:行定勲
出演:藤原竜也、香里奈
貫地谷しほり、林遣都、小出恵介、他
レイティング:G

STORY
都会の片隅でルームシェアをする、健康オタクの会社員・直輝、自称イラストレーターの未来、
恋愛依存症の琴美、大学生の良介の4人のもとに、男娼をしている謎の少年・サトルが転がり込んでくる。
時を同じくして、町では女性連続暴行事件が多発していた。

(映画.comより)

よし!定期的にやっている藤原竜也さん出演作をまたレビューだ!
しかしこの映画は10年前の作品か……年月の経過は早い……きつい…。

結末含めてネタバレしています!

舞台は違法シェアルーム。楽しそうだと思うかはそれぞれ次第。

カップル用に契約されたマンションに何故か若い男女のグループが住んでる。
という話です。

何故カップル用の部屋に若者グループで違法に住んでいるのか。
そのへんは、説明があったのかもしれないが聞き取れていない!!

ただ、一部貧乏キャラはいるが、直輝(藤原竜也)は会社員で
かなり生活も安定しているようなので特にここにいる意味が分からない。

ただ、本編をずっと観ていると、なんでか知らないけど
彼らがその環境を本当に好きで一緒にいるんだろうな、
というのがヒシヒシと伝わってきます。

それぞれの世界があるけど、色々な話が出来る仲間たちと
長くは続かない若い時間を共に過ごす、
そんな魅力ゆえに彼らがずっと一緒にいるのかなと思ったり。

ただ、ルームシェアってこんな感じなのかな。
距離感が近すぎて自分の空間とか無さそうでキツイ…。
のと、なんでか違法同居している事もそうですが
隣の部屋のきな臭い感じだったりなんで全体的に恐ろしい。
住みたいか住みたくないかは、観た上でそれぞれ感じて頂ければ!

青春映画っぽく始まる……し、ずっとそのまま

藤原竜也さんが主人公を演じるミステリー!!と思ったのだけど、
序盤は小出恵介さんと貫地谷しほりさんの会話劇が続き、
徐々に各キャラクターが紹介されていく流れです。


(C)2010映画「パレード」製作委員会/映画.comより

撮影場所で恐らく明大前っぽいところが見えたりしたのもあり
なんだか青春の群像劇ムービーみたいな感じが続く。

ミステリーのような紹介文に惹かれたけれど、
ミステリー成分より青春映画っぽい要素の方が強いな…
というより、ミステリー成分がほとんどない

まあというのも、ミステリー成分って言うのが

連続婦女暴行事件が多発している(みたいだね、近所で)。
あれ、最近そういえばルームシェアに転がり込んできた
新入りが来てから事件が多発してるんじゃない??
そう思うとアイツが犯人なんじゃない?

ぐらいの、主要人物が関わらない事件と根拠希薄な推理、
それがたまに会話の中に出てくるくらいなので、
どちらかというと、彼らが住む部屋の隣の部屋が
女子高生に売春をさせてる違法な部屋なのかもしれない…!!
という部分や、香里奈さん演じる豪快な姉さんの未来の部屋から
何故かレ〇プビデオが出てきたり、
売れっ子俳優にほぼ身体だけの関係を強いられている
琴美(貫地谷しほり)がその彼の子供を妊娠してしまったり、
色々と重々しい出来事が続いてしまい、
連続暴行事件よりそっちがメイン……な感じがする。

イメージでいうと、『シガテラ』や『わにとかげぎす』期の
古谷実漫画みたいな、日常が一見穏やかに進んでいるようで
不穏なトラブルが随所で起きて、それがどう爆発するか分からない、
読み進めるのが怖いああいう感じです。

暴行犯は……まあ、そうだよね……

登場人物の本当の顔が少しずつ見えてくる本作。
……まあ、未来が何故か精神が安定するからレ〇プビデオを観てる、
っていう謎の告白をしたくらいで、新入りキャラである
サトル(林遣都)も食わせ物な感じのキャラだったけど、
このシェアハウスが気に入ってるようであまり裏が無い。


(C)2010映画「パレード」製作委員会/映画.comより

そんな中で、エリートキャラの直輝だけ危うさがない。
全く。みんなの悩み相談とかにも乗る万能キャラ。
というか、英語もペラペラだし、唯一の会社員だし、
本当なんでこのルームシェアの中にいるのか謎過ぎる…。

さて、もうお分かりかと思いますが、

つまり暴行犯はこの人です。


(C)2010映画「パレード」製作委員会/映画.comより

一番有名な俳優が演じているのが犯人
もしくは
一番怪しくないキャラが実は犯人

という事で、その後者でした!!前者でもあるけど、
出演者全員が主役クラスなので…。

終盤、直輝が雨の中夜の住宅街をひたすらランニングするシーンがあり、
途中で若い女性とすれ違ったあと、スーーっとUターンして
その女性をフルボッコするところが静かで怖かった……。

彼はそういうおぞましい性癖を持っているのか、
それとも何か特別に理由があるのか。
そのあたりがしっかり明かされないまま、
びしょ濡れで帰宅した彼をルームメイトたちは冷たい目で見つめて、
一緒にキャンプに行こうぜ?一緒にな……?
というような無言の圧力を加え、そのままカメラが外に離れていき、
その部屋がひとつのコミュニティ、という印象を強く与えて終了。

まとめ:つまりどういう事?

どうやら他の住人はみんな直輝のその犯罪について気付いている?
いや、未来は新入りを疑っていたし、はっきりは分からないけど、
終わり方としては自首をさせない、という空気感のルームメイトたち。
みんなそれぞれの秘密を抱えており、部屋だけでなく
その秘密も共有しようぜっていう感じなのだろうか…。

とにかく、そういう不気味さに包まれた終わり方。
ヒューマンムービー的な感じで始まり終わりましたが、
出演者全体の演技力の高さがまず素晴らしく、
あとは藤原さんが一番の常識人キャラを演じている
(まあ結果暴行犯という極悪人だったけど)
というのもなんだか珍しい気がして引き込まれました!!

日常の中に見え隠れする非日常。
ゆっくりと時間が進むが、どこか常に危なっかしい感じがして
その淡々と進むところに恐怖を感じる作品でした!

 

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