映画【パージ】ノリが渋谷のハロウィンにやや近い無法タイム(ネタバレ感想)

投稿者: | 2019年12月8日

パージ


(C)Univesal Pictures/映画.comより

公開年:2013年
制作国:アメリカ
原題:The Purge

監督:ジェームズ・デモナコ
製作:ジェイソン・ブラム、マイケル・ベイ、セマスチャン・ルメルシエ
アンドリュー・フォーム、ブラッドリー・フラー
脚本:ジェームズ・デモナコ
出演:イーサン・ホーク、レナ・ヘディ
アデレイド・ケイン、マックス・バークホルダー、他
レイティング:R15+

STORY
人々の生活を裕福にするため、安全を維持するために政府が定めた
「1年に一晩(12時間)だけ殺人を含む全ての犯罪が合法になる」という法律「パージ」。
この夜は、警察や消防といった救急サービスの機能はすべて停止なり、街は完全に無法地帯と化す。
妻と2人の子どもと暮らすジェームズ・サンディンは、
家族とともに「パージ」の夜を完璧なセキュリティの家で平穏に過ごすはずだった。
しかし、「パージ」開始直後にターゲットとなった1人の男を家にかくまってしまったことで、

暴徒と化した市民から一家全員の命が狙われることとなる。
(映画.comより)

ジャンルが「エクストリーム・スリラー」との事(日本だけだと思うけど)。
初めて聞いたすんごいジャンル名ですけど、
つまりめちゃくちゃ恐ろしい凄まじい映画!って事ですよね。
ぶっちゃけるとそこまで常にエクストリームではないかと。
ただ、いつどうなるか分からない感じの恐怖は常にあります!

結末含めネタバレしています!

つまりガス抜きとして国がやってる人殺しってことですが…

「1日だけ人殺しが特例でOK!!」というインパクトある設定で
続編まで作られるヒットとなったパージ!!!
しかもそれが、近未来の世界とかじゃなくて見た感じ現代な設定。
アメリカの政府が堂々と国の正式な行事にしている感じとかが怖い!


(C)Univesal Pictures/映画.comより

ただですね、これの実施理由が
「この夜だけ人殺しOKになればみんないいガス抜きになって
通常の犯罪発生率が下がって国としてもパフォーマンス向上!!」

という実例があるからだとか…。

つまりあれか、無限の住人でおなじみ沙村広明先生の
『ブラッドハーレーの馬車』と同じ理由なわけですね…。
(注:上記漫画は極めて残酷+胸糞作品の為、
現実に起きた話ではないもののキツイ系話苦手な方は検索なさらぬようご注意を!)

ツッコミは下の方に徐々に書いていきます…!

こういう作品では珍しく、主人公は富裕層

通常、こういうスリラー作品では主人公は追われる側。
このパージという行事を生き延びるカギは自己防衛。
だが、主人公のジェームズはセキュリティシステムのセールスマンで、
当然自身の家もそのシステムで強固に守られている。

→が主人公の妻のメアリーで、あと←は富裕層のご近所さん

IMDbより

つまり、セキュリティがしっかりしていない家で困る主人公ではなく、
余裕しゃくしゃくな状態、しかももっと言えばジェームズは
近所にもこのセキュリティシステムを売りまくっているおかげで
超裕福になっている、つまりパージの恩恵を全面に受けた人という事。
本人もパージ支援をしているようなので、
これでこの主人公に肩入れ出来るのか……心配……!!!

結局セキュリティシステムなんて形だけでした!

夜の12時間だけ殺人がOKになります!というパージ。
それまでは平和で穏やかな日常を過ごしていても余裕。
そう、夜のスタート時間に間に合えばいいのさっスタンス。
スタートの5分前になってやっと、という感じで
のんびりとセキュリティ発動させるジェームズ。
余裕だな、そこまでゆるりとしていても大丈夫なもん……
なんだろうねきっと。

で、開始直後に

ゾーイの部屋に彼氏が忍び込んでいた事が発覚

おい!やっぱダメじゃん!開始5分前にセキュリティ発動させても、
その前に彼氏が普通に窓から忍び込んでいるんだから、
お金持ちに恨みがある人間だったら事前に忍び込むでしょ絶対!

これで何かと作品の設定に疑問を持ち始める僕がいますが、
しかし話はどんどんと展開していくぞ!!

ちなみに彼氏はかなり年下のゾーイちゃんとの初体験よりも、
交際を反対するその父親をパージに乗じて殺す、
というラブパージをしようとしたところを反対に撃たれて死亡。
もはやガス抜きではなく、イラついたら殺そうレベルのおぞましい世界。
(冒頭でジェームズの同僚も、今夜はムカつく上司を殺すんだ!
と堂々予告して一緒に笑ってたが、翌朝職場でどんな顔すればいいの)

一家(バラバラ)VSホームレスVSホームレス狩り

息子のチャーリーがパージ反対派なので、
追われる弱者であるホームレスの男性が近くに逃げ込んできたのを見て
哀れになりシステムを一時解除して招き入れてしまいます。

この男性、恩を忘れてその直後に家の中にさっさと家の中に隠れるなど
ガタイに見合わずかなりビビってるキャラクターだったのですが、
チャーリーが操るカメラ付き人形ミニカーに見つかります。

QPみたいだが身体半分は剥き出しメカみたいな超不気味な人形、
それがめちゃくちゃ自分をカメラで捉えて光をピコピコ出す、
そんなヤバそうな感じのミニカーなのに、目の前のそれを
男はなんにも警戒せず、ただ見つめている
っていうビビり度合いのブレが若干気になりますね。

そのホームレスの男性をターゲットにしていたのが、
ニヤついた仮面を付けたグループ。
近所にヒアリングを続けてジェームズの家の前まで辿り着き、
「男を差し出さないと
お宅のセキュリティを破壊して侵入するよ!」

と脅迫。……えっ?

侵入出来るなら、何のためのセキュリティシステムなの?
その直後、あっさりとまずは家の電気を断たれてしまうし、
セキュリティって見せかけすぎるんじゃないのか!?

そんな妻からの疑問に対して、ジェームズ曰く、
「セキュリティシステムは完全だ、99%安全だ!!
だけど、こういう事を想定しなかったから完全ではないんよ……」

想定って!!まさにこういう事態のためのやつでしょ!!!

という、穴が目立ってきたパージの設定ですが、
男を差し出したいジェームズ、なんか間違ってるが協力する妻、
(男拘束後、暴れる男を鎮める為に夫の指示とはいえ
裂傷のある男の腹をペーパーナイフで更にえぐりまくるという
本作で一番観るのがキツいシーンをやってのける精神的強さ…)
彼氏の唐突な死亡に衝撃を受けて家のどっかにいる娘、
男を差し出して欲しくない弟、全員違う考えの元、
なんでか急に正義の気持ちに目覚めたジェームズを筆頭に、
強引に車でドアを破壊した侵入者とバトル開始!!

(日本の)ハロウィンノリみたいな感じ

仕事の帰り道で渋谷を通る私(どうでもいい情報)には、
ここ数年間のあの渋谷ハロウィンの自分が良ければいい感覚、
(勿論、全員がそうではないと思うのですが!!)
もう一人の自分になりきったような暴走、狂騒、あれは嫌なもんです。

そんな感じのノリの人たちが敵なんですよね。
ジェームズの家に入り込んだ後も、とりあえずホームレス見つからないから
代わりに一家を殺すかー、くらいの軽いノリの奴もいるし、
相方をおんぶしながらイカれた笑いを振りまいて家中を練り歩く奴もいる。

うん、なんかノリがやっぱちょっとおかしい感じですね。
いざバトルになったら余裕ぶって笑ってたのが嘘のように死ぬし。
みんなお祭りのノリみたいに見えるんですよね。仮装も含め。

そんな(リア充じゃない個人的な妬みも含めた感情を抱いている)間に、
ジェームズがまさかの犯人とのバトルで死亡……。イーサン!!!!!


(C)Univesal Pictures/映画.comより

最終的には更にキャラ乱入!!の果てに…!

ジェームズファミリーVS侵入者グループだったのですが、
自己を犠牲にしたジェームズの活躍でほぼほぼ倒せました。
まあ、家の中でジェームズがショットガンとかバンバン撃ちまくってるのに、
その音を聞きつけて敵の援護がやってこないので
大体1対1とかの戦いになるので、そこまで苦戦しなかったっていう感じで。

だがやがて残った妻、娘、息子の3人が敵に追い詰められてしまうが、
謎の紳士淑女グループが新たに侵入して敵を一掃!!

ラッキー!!と思ったら、上の方の画像の奥さんの主婦友でした…!

自分達にシステムを売ってどんどん金持ちになるのが許せないので、
せっかくだから復讐してやろうという展開だそうです。
いいね、ひねりのある脚本です!結局ガス抜きとか言いながら、
みんな私怨を晴らす事でいっぱいですね。

そして更に乱入者として、先ほど腹を裂かれたホームレスが再登場し、
一家の味方をして、優位に立ったところで終了。
終了時間まで互いを監視し合って殺しをさせないように過ごして、
朝、ちょっと抵抗しようとしたおばさんが鼻をやられたくらいで
あとはそのまま平和?に終了、でした。

でも、朝の時間きっちりに終了って本当に守るんですかね?
事前に家に侵入する奴がいるくらいだから、朝も、
「よーーっし、終了!もう殺しはダメだからね、銃下ろして!みんな下ろした?
反則で悪いが、じゃあ、死ねやぁあああ!」とかありそうですけどね。
家にきっちり時間も記録する防犯カメラとかなければ誰かやりそう。

長くなったが、結局ガス抜きになるのか?な極論

人殺しを楽しむ連中が、今回はほとんど返り討ちになるけど
大体がその後日常に戻るっていうあたりとか、
やっぱりどうしても後味が悪すぎる作品ではあるので、
観る人を選ぶ作品ではありますね…。

ってなわけで、実際に劇中でパージを楽しんでいる人は、
・宗教的な感じで神聖なる儀式のようにやる奴
・恨みを晴らす奴
・ムカつくからやる奴
・弱者を狩る奴(各地域のパージ映像のシーンは大体これ)
・パージのライブ映像をエンタメ的に楽しむ奴
・自分達は守られてると優越感を得る富裕層な奴

っていう感じなんですけど、ホームレスキャラも含めて
弱者は基本狩られる一方なんで、これで犯罪率が下がるのが理解出来ない。
しかも富裕層も、年1回しか行われないこの行事のためだけに
わざわざ高いシステムを買わされているわけだから、
終盤のようにキレて敵として登場したりする奴もいるわけで…。

と、パージというこの制度についての疑問は非常に多いわけなのですが、
ストーリーとしては非常に優秀で、主人公は狩られる側ではあるものの
本来は安全ポジションにいる家族なわけで、
その人たちがどう心変わりして、この制度に乗るのかどうか、
という部分に焦点を当てたのが非常に興味深かった!

でも結局、人が他人の不幸を喜んだり、他人を貶めるのが好き、
というのは日常の中に潜む人間の裏の表情だと思うので、
これはある意味、人間の欲望を忠実にフィクション化した、
リアルな作品なのかもしれないな…と思ったりもしました。

続編がどんどん出ておりますが、
全く毎回テイストが違うのもすごいです。また近々アップします!

 

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