映画【サイレント・ウェイ】家まで1分なのに帰れないモヤモヤスリラーだと思ったのにまさかの……(ネタバレ感想)

投稿者: | 2019年10月22日

サイレント・ウェイ


IMDbより

公開年:2011年
製作国:ドイツ
原題:El callejon/Blind Alley
監督:アントニオ・トラショラス
製作:M・A・ファウラ
脚本:アントニオ・トラショラス
出演:レオノア・バレラ、アナ・デ・アルマス、他
レイティング:PG12+
(映画.comより)

STORY
モデルになることを夢見るローサは、仕事帰りにいつものコインランドリーへ寄ると、
巷で恐れられていた連続殺人犯に遭遇する。
逃げ場のない中、ローサは戦うことを心に決めるが、
その犯人のまさかの正体が明らかになる。
サイレント・ウェイ(字幕版)/Amazonより

なんかジャケットから見るとVS殺人犯モノでちょいお色気あり?
ちょっと怖いけどそこまでビクビクせずに済むかな、
(血がブシャー系は相変わらずあまり観たくない)
とか考えながら観たら衝撃的な結末でした…。ええ…。

結末含めてネタバレしています!

主人公はサボりがち夢見がちGIRL

主人公ローサですが、お金はないけど夢はある!な子で、
いきなり70年代テイストなダンス映像がガッツリOPとして使われ、
どんな作品になるのか一抹の不安を覚えながらスタート。

どうやら高級ホテルで働きながら夢を追っているようなのですが、
同僚と一緒に客の悪口を間近で言うとか、仕事が遅いと上司に責められて
次の瞬間にはバルコニーでボーっとサボるなど比較的ダメな面が目立つ。

そして、大事なオーディションを翌日に控える中で
立ち寄ったコインランドリーで隣に座った若い男の客に対し
一目惚れしてしまうという浮ついた感じもあり、
あんまり好きになれないキャラな気がしてくる…。

惚れた男がヤバい奴でした

その隣の男がトイレに行っている間に興味本位で
彼が洗濯していた衣服を覗いたら(覗くなよ!)
女性用の血まみれ下着だったのでそこから
こいつ実は連続殺人犯なんじゃ…?と疑ってバトルスタート。

まあ実際バトルとはいっても、男はけん制しまくるのが中心
ローサは逃げたりするのが中心ですね。

ちなみにローサとしては家に帰れればとりあえずOKなのですが、
姉が待つ自宅はランドリーからわずか1分の距離

男がウロチョロとランドリーから出た道とかに隠れてるので、
自宅にダッシュで逃げ帰るべきか中盤までひたすら悩む話でした。

男も男で、急に圧が強くなる雰囲気のキャラなんだけど、
ローサがバリケードの為に洗濯機を一台ランドリーの入り口の前に置いたら
ガラスで出来たドアをぶち破る事もなく
ローサが1人で運べるレベルの洗濯機を押し返して侵入する事もなく、
まるでゲームの中の「ここから先に来たら入ってこない敵」のように
ドアの前をウロウロするだけで全然入ってこなくて笑える!

ローサもローサで、不注意で落として壊れかけた携帯電話を、
やっと直ったのに繋がった元カレ(兼セ〇レ)にSOSをするものの、
悪口を言われたので反射的にブチ切れて
携帯をぶん投げてぶっ壊すというしょうもない事をしたりする。

相当貧乏な感じの設定なんだけど、
だったら尚更携帯は大事に扱おうぜ!!!!

バトル中のエフェクト

ローサが敵とランドリーでバトる時だけ急に照明が赤く変化して、
敵が去った後はチカチカして元の色に戻る
っていうのは「ハザード・オブZ」でもあったやたらゲームっぽい手法ですね。

演出で赤っぽく見えている、のではなくて
マジで敵(もしくは怖そうなホームレス)が近づいてきた瞬間、
急に電灯がチカチカして赤くなるんですよね。
その回数があまりに多いのがちょっと気になりました。
(たぶんランドリーにいる60分の中で通常→赤→通常を10往復くらいしてると思う)

このまま変質者的な男とのバトルで終わると思ったでしょ?

その後男はいなくなり、だいぶ時間が経過。
男は家の鍵を奪って姉を襲うと息巻いていたのだけど大丈夫かしら。

そして、治安悪い場所という設定なんだと思うんだけど、
治安悪いんじゃなくて……

人が全く住んでないんじゃないか疑惑。

夜ではあるのだけど、男とホームレス以外、
誰一人として道を歩いていない。ずっと。

ちなみに先に言っちゃうと、この作品のラストは朝ですが、
朝でも誰一人として道を歩いていません。

が、ここでやっとセラピスト的な女性が登場!!
(もし日本でリメイクするなら……しないと思うけど、
このキャラは山口紗弥加さんに是非演じて頂きたい)

そしたらなんとその女性が……その女性が……

実は本当は彼女こそが、本当の連続殺人犯!!
とかだったら熱い展開でしょ?

まあ実際、そうっちゃそうなんだけど

連続殺人犯っていうか……

吸血鬼でした。

……え?
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード的な?/ (C) 化物語

うん、僕もなかなか処理しきれなかった。
いきなり顔がモンスターみたいに変化するのですが、

なるほど!ローサが精神安定剤みたいなのを飲んでいたから、
この吸血鬼は妄想かなんかなんだ。

するとローサが実は多重人格とかで連続殺人犯!
薬で周りが敵に見えちゃうってやつだ!
そう!ミステリーでご法度と言われる、だけどとても熱い、
主人公が犯人!!という展開なんだろう!!

だっていきなり吸血鬼に思いっきり首を噛まれて
大出血してるのにそれから何事もなかったかのように
普通に逃げ回ってるんだから妄想に決まってる!!

これが噛まれた直後。どう見ても重傷なのに、この後普通に逃げたり隠れたりする。

IMDbより

だが、結局そのまんま、吸血鬼というオチでした
ちなみに当初からの敵だった男ですが、彼も仲間でした。
使い魔的な吸血鬼でした。

ヴァンパイア・ハンター颯爽と登場!!!が!!

というわけで、吸血鬼×2に襲われたローサ。
どう考えても勝てない。首噛まれたし(何事もなさそうだが)。

と!ここで序盤に登場したっきりだった、
単なる恐怖演出の舞台装置の意味でしかないと思ってたホームレス再登場!!

どうも黒マントの感じが普通の人っぽくないと思っていたのだが、
俺がヴァンパイア・ハンターだ!!!!という感じの描き方で、
光に包まれてカッコいい再登場をかましてくれます!!!!!!

そして、登場数秒で首をアッサリ噛まれて大ピンチ!!
彼、ヴァンパイア・ハンターじゃなかった。

尺の都合により勝手に死にます

女吸血鬼の噛みつき攻撃は相当弱いのだろうか、
噛まれていたホームレスはその後
常にマウントを取られた状態なのに全然死なずに抵抗を続け、
コインを吸血鬼の口に詰め込みまくり、相討ちですが
アッサリと吸血鬼を窒息死させます

えっ。これで死ぬの?
凄まじい連続殺人吸血鬼なんじゃないの?

そしてそれを見た男吸血鬼は絶望し、
朝になったので外に出て光を浴びて溶けて自殺。
町を戦慄させた恐怖が分で一気に解決

そしてただ1人生き残ったローサは、
(しつこいようだけど、首平気なの?
すごい出血量だけど全く痛そうな感じしないよ)
何故か家ではなく道で倒れている姉らしき人を発見。

姉の顔が出てこなかった理由

そう!気になっていたのは姉の存在。
窓からシルエットで覗く姉、ドアを開ける後ろ姿の姉。
とにかく姉の顔は頑なに出てこなかったんです。

つまり!何かあるはず!!!うん!!

答え:ローサと同じ顔(双子)でした。

それだけ。

ドヤ!!顔が見えなかったのは実はそういう意味だったんだぞ!!
というインパクトを与えた気になっているのだろうか。
なんか後ろ姿の髪型と最後の髪型に若干違いを感じる気もしたが…。

まとめ

という感じの、殺人犯と戦う女性のパニックホラーかと思ったら
ローカルなところに棲みつく吸血鬼の話でしたよっていう、
急展開ホラーでした…。
特に前半から真ん中過ぎまでのローサの孤軍奮闘な感じとか、
コイツの正体は一体?なところが面白かったので、
後半にこれが来ちゃった上に、正体現した瞬間にザコ敵になり
自滅に近い形で敵側が退場しちゃったんで、
えっ!?これで終わりか!?とは正直なってしまいましたね…。

でもまあ、その中盤あたりの駆け引きは結構怖くて、
あーこういう感じで女性に絡んでくる男とか嫌だなって思うので
女性の皆様はナンパにはお気をつけてくださいと。

でも、こういくつも色々な推理を考えさせて
(この女性が連続殺人犯かもとか、コイツかも、とか)
それをうまい具合に否定してラストに持っていくっていうのは
90分に無駄な瞬間がほとんどなかったっていう事になるし、
個人的にはこの裏切られも含めて充分に楽しめました!!

しかし僕の解釈足らずで、実は吸血鬼部分が丸ごと妄想とか、
同じ顔ならではの実はローサと姉が入れ替わりだったネタとか、
そういう語られない部分の結末があるのかもしれない…。
吸血鬼は何かのメタファーとか。
そう色々可能性が考えられるのはやはり見事。

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