映画【消された女】韓流サスペンスあるある?警察が裏とすごい繋がってる(ネタバレ感想)

投稿者: | 2019年9月6日

消された女


(C)2016 OAL, ALL RIGHTS RESERVED/映画.comより

公開年:2017年
製作国:韓国
原題:Insane
監督:イ・チョルハ
脚本:イ・チョルハ
撮影:キム・ミン
出演:カン・イェウォン、イ・サンユン、チェ・ジノ、他
レイティング:G

STORY
日中の大都会を1人で歩いていたカン・スアは突然、何者かに誘拐され、
精神病院に監禁されて強制的な薬物投与と暴力を受けることとなる。
これまで経験したことのない狂気の中、
彼女は病棟でその一部始終を手帳に記録していった。
そして1年後、テレビプロデューサーのナ・ナムス宛に届いた1冊の手帳。
そこに記された信じがたい出来事に興味を持ったナムスは
スアを訪ねるが、彼女は殺人事件の容疑者として収監されていた。
ナムスが取材を進める中で、彼女が体験した地獄のような1年と、
その背後にある闇が明らかとなっていく。
(映画.comより)

本作での問題提起がきっかけのひとつとなり
韓国で法律が改正された、という映画を観ました!!

自分は韓国語は全く読めないし聞き取れないのですが、
本作はセリフ量がそこそこありますし、
さらっと大事な人物名などが会話中に出たりするので、
字幕に集中して観る必要があるかと思います。

ざっくりですが、まさしく衝撃の結末含めネタバレしてます、ご注意ください!!

法律が変わるという意味について

本作で問題になっているのが、
健康な人でも、保護者と医師の同意があれば
精神病院に強制入院する事が出来るという当時の法律でした。

これにより、主人公のスアは警察署長の父(義理)が
この精神病院の院長の知人という事もあって
無理矢理入れられたのでは、という話になっています。
そこに入るともう自力では出る事が出来なくなるそうなので、
遺産問題等々で結構こういう事が以前はあったそうなんです。

で、物語のスタート時の現在ステータスとしては、
その病院にいたという事実は認められていない状態で、
スアが遺産を独り占めしようとかの目的で父親を殺した罪で拘束されてる。

本作ではスア以外の患者は本当に精神的に病んでいる人ばかりですが
指でドアの暗証番号ヒントを送ってくれる人、
壁を掘って痴漢しようとするが、しっかり話すとヒントをくれる人など
(ただし交換条件が身体。それがスアには気に食わなかったのか、
やりすぎだと思うが交換条件中に彼は一生そういう事が出来ない目に遭う
この環境(やたら廃墟みたいなデザインになっている病棟)で
精神的に限界を迎えてしまったけど、それでも他の人を助けたい、
という心が残っていると思われる人も何人もいました。

だけど、その時やられている事を理解出来ていないまま
ニコニコしながら臓器を取り出されている患者のシーンとかキツかった。

とにかく、どこまでリアルか分かりませんが
これが実話ベースという事が非常に怖い。

メインキャラの男性がどうしても好きになれない

スア以外のもう1人の主役、謎を追うキャラのナムス
知名度の高い人気プロデューサーだったのに、
なんかの口利きをしたのが問題となり半分ニート生活。
そして、再起をかけて一連の事件を追ってテレビ番組で報道しよう、というキャラ。


(C)2016 OAL, ALL RIGHTS RESERVED/映画.comより

あくまで私見ですが、雰囲気などが仲村トオルさんに似てる感じがしました。
事件を追う感じとかやっている事も、
「22年目の告白」の時の仲村さんの役柄に近いと勝手に感じました。
(そういえばこれも原作が韓国映画ですね)

が、ナムスをどうにも好きになれない

何故かというと……。美人助手が手伝ってくれる事になったのですが、

その助手を偉そうにアゴで使う
(本当に何でも一言で指示して調べさせる感じ)とか、

疲れてデスクで彼女が寝ているところを怒鳴って起こしたりする。

スアへのインタビューもうまくいかないのでスアに対しても恫喝する

カウンセラー的な人から「もうそういう厳しいのはやめてあげて」
と言われた後、ラストにもっかい恫喝する

 

明るいし一生懸命仕事をするのに、大事な場面だと同席を認められない可哀そうな美人助手…
というかホラー番組のディレクターか何かなんだけど手伝う事になった

(C)2016 OAL, ALL RIGHTS RESERVED/映画.comより

という感じで、個人的にはナムスは非常にイヤーなキャラクターでした。
上に立つ人間ってこんな感じなのかなー。
見方によっては熱いキャラなのかもしれないんですけどね。

いわゆる不器用キャラかと思ったのですが、
(よくドラマに出てくるような、捜査がすごい乱暴だが
不器用なだけで実はすごい刑事、みたいな)

ナムスは……この報道を続けたいが為に
「この放送はやめるんだ」という上からの通達を受けた時に、
「じゃあ俺、他局に転職しようかな?」と脅してオンエアを勝ち取るなど
かなりしたたかな面も持っている。

うーん、僕はやはり彼は苦手。

過去と現在の入り乱れ方が上手

穏やかな日常シーンの中で連れ去られるスア、
という衝撃的なスタートとなる本作ですが、
少しずつ明るみになってくる過去と、
それを追う現在、のバランスがうまいです。

序盤からリンチシーンからの血がブシャー!!
ってなっているカットがあって、
なんで?そんなボコボコになったの?と思ったら
実は患者の臓器を奪い裏ルート取引もしていた、と回想を重ねるごとに
色々な真相が分かってくる感じで、見入ってしまう。

韓流サスペンスあるある登場

それは、
警察が裏社会とも強く繋がっている!!

中盤くらいでスアが無事に脱出するのですが、
追手をかわしてなんとかパトカーに乗り込んだのに、
警察署に入ったらそこで確保されまた精神病院行き…。

怖すぎる!!警察が敵って本当に怖い!!!

実際にこの精神病院に入って退所した患者のところに行ったら、
既にその後亡くなっていて、患者の家族がおかしいなーと思ったら
何故か入院中と思われるタイミングで臓器が取り除かれている、
という事が判明して、それちゃんと警察に言おうぜ!!と言っても、
「警察の圧力がすごいから絶対勝てないから泣き寝入りしました…」
と落ち込むシーンもあり、いやー!本当に怖い!!!!

真相!!!

観た人にしか伝わらない真相ですみません。

この病院の院長に身体を弄ばれていた女性患者が、
火遊びをしていたら火事になってしまいます。

室内でろうそく100本くらいに点火していたからね。
どこにあったんだその数のろうそく!!

スアはその時に助けに来た彼氏っぽい人といい職員と
協力して外に出ようとするのですが、
彼氏っぽい人は燃える人(院長?)に火に引きずり込まれて
スアだけなんとか脱出。
その足で父親にリベンジに向かったのだが、
逃げきれないと思ったのか父親は目の前で拳銃自殺。

なので、色々ゴチャゴチャしましたがスアは無実!!!

と思ったら、

実はスアではなく入院させられていたのはスアの母で、
そのリベンジの為に父親を本当に殺した!!!
が、その真実に辿り着いたのは、
無罪となったスアからヒントをもらったナムスのみ。

という後味のかなり悪いけど、
おおおおおおおお!!!と唸ったENDでした。

では、ツッコミの時間です

① ホラーだけでしょ?死にかけ犯人が最後の力で襲うのって

上にもちょろっと書きましたが、火災シーンで
院長なのか他の職員か患者か分からないのですが
全身がボーボーに燃えた男が、逃げてる途中で
スアの彼氏っぽい人をピンポイントにグッと掴んで
炎の中に引きずり込んで巻き添えにするシーンがあります。

燃えてるんだから炎から逃げようとしたりするだろ!
なんで他のキャラを掴んで持ってこうとするんだよ!
これってホラー映画のモンスターが死に際にやるやつじゃん!

と思ったのですが、全てはスアの嘘だったと分かったので、
そうだよね、じゃあ真相は違うんだよね。
そりゃそうか、スアの彼氏的な人はこの直前に
麻酔無しで腹を円型のカッターみたいなので裂かれているから
無事にそのまま逃げられるわけないよね。

と思った。

実際は、スアが母を助けに来たら火災が起きていて、
母が同じように引っ張り込まれて炎に消えた

え、ええ?このホラー展開、なんなの…。

② 1年間、死にかけのまま廃墟で生きた男。生きられるの?

キーパーソンの1人が、スア(の台本の中では)の入院中に
とても良くしてくれた職員。

彼がまさかの、燃え落ちた1年後の病院に
とんでもないやけど状態のまま潜伏していました…。

その後病院で生死の境をさまようんだけど…

その前どうやって1年間も廃墟で生きていたんだろうか…。

しかも、警察の捜査中に見つからなかったのか…。

というか彼は何故世間から隠れていたのか…。

終盤、急に病院から脱走したんだがその後登場しないが、
彼は結局なんだったのか…。

これはまあ、当てはまる考え的には
スアが金で雇って火傷させた関係ない人なのかな?
それで、真相が分かりかけた頃に脱走させたとか。

んーそれを拘束されてるスアがコントロール出来るもんなのか。
でも、彼のタトゥーとスアが作り上げたフェイク日記で
同じタトゥーの絵が描かれているところからナムスが嗅ぎつけたから
まあスアが何かしら手引きしたと思われるんだが…

真相は劇中だと明かされない。モヤッ。

まとめ

という感じで、いくつかツッコミどころはありましたが
当時の法律の理不尽な部分をしっかりと描き切って、
その法律を変えるきっかけになったというだけでも
本作は観る価値があると思います。

サスペンスではありますが、全体的な背景描写などが
かなりホラー寄りになっているので結構怖いし、
全年齢映画ではありますが痛々しいシーンもかなりあります。

個人的には、真相が判明してエンドロールかな?となった後、
1つのボールペンから全ての真相をひっくり返す真相が生まれ、
本当の真相が1,2分で駆け抜けるように映像で説明される、
その瞬間の衝撃には本当にやられました!!!
やっぱり伏線を置いて練り込まれたサスペンスは良い!

 

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