映画【デッド・オア・リベンジ】残酷すぎる同じ事2回繰り返し映画(ネタバレ感想)

投稿者: | 2019年9月2日

デッド・オア・リベンジ


(C)2014 SARKE STUDIO LLC. ALL RIGHTS RESERVED/映画.comより

公開年:2016年
制作国:ジョージア
原題:Landmine Goes Click
監督:レバン・バキア
脚本:レバン・バキア
エイドリアン・コルッシ、ロイド・S・バグネル
撮影:ビゲン・バルタノフ
出演:スターリング・ナイト、スペンサー・ロック
ディーン・ガイヤー、コート・トロダーバ、他
レイティング:R15+

STORY
ジョージアの人里離れた地へトレッキングにやって来た
アメリカ人の若者クリス、アリシア、ダニエル。
そこでクリスは、かつての戦争で撒かれた大量の地雷のひとつを踏んでしまうが、
それは三角関係のもつれからクリスを恨むダニエルによる罠だった。
一歩でも動けば爆発するという極限状態の中、パニックに陥るクリスとアリシア。
そんな2人の前に地元の男イリアが出現。
イリアはクリスを助けたい一心のアリシアに異常な要求を次々と突き付け、
最後にはクリスの目の前で彼女をレイプしてしまう。
(映画.comより)

実家に帰り弟と映画を観ようという話になったのですが、
あまりあらすじを細かく観ずにオシャレなジャケで選んだら
クラシカルな恋愛映画(ちょいSF)を選んでしまい、再選択。
そして選んだのが本作です。どうでもいいかそんな話!さーせん!

というわけで、タイトルだけだと想像のつかない内容の映画です。
原題”Landmine goes click”が地雷が作動しちまった…みたいなものだと解釈しますが、
実際には果たしてどんな衝撃的な映画だったかというと…

結末含めネタバレしています!!
観るのを検討中の方は、上記ジャケットの文言もネタバレになるので、
なるべく読まずに本編をご覧になる事をおすすめします。

男女合計3人の友情ってあるの?あ、やっぱないのね

たまに海外旅行グループでいるじゃないですか。
若いカップル+もう1人同年代くらいの女性の3人。
あれはきっとその女性の恋人がその日別行動してるのかな?
とか勝手に人様の人間模様を想像してしまう事があるのですが、
本作は婚約カップル+男(主人公)という組み合わせ。

早速、「うーん、こういう旅行ってありなの?」
と思ったのですが、どうやら主人公のクリスと女性アリシア
かつて男女の仲になったことがあると。
ほらやっぱり男女数が合わない友情って複雑じゃないか!!

で終わらず、アリシアの婚約者のダニエルがその話を知っていたので、
山奥の電波も入らない場所でクリスに地雷を踏ませて
アリシア共々置いていく。

そんな壮絶な復讐。これがイントロです。

嫌なオッサンとクリスに肩入れ出来ない俺

地雷を踏んでしまったので、どうにかストップさせる以外には
近くに穴を掘って、爆発の瞬間にそこに潜り込むしかない。
という話になったので一生懸命アリシアは掘るのですが、
そこに登場するのがキーパーソン、地元のオッサンのイリア


(C)2014 SARKE STUDIO LLC. ALL RIGHTS RESERVED/映画.comより

とてつもなくサイコなキャラでした。
「掘るの手伝おうか~?」とやってきたものの
「どうしようかな、あ、じゃあバッグの中の君のパンティーくれ。
あ、やっぱり今履いてるパンティーくれ!!」

ドラゴンボールのウーロンの
「ギャルのパンティーおくれ」
と思い出すやり取りが続きます。

このオッサン、地元民だし無線も持ってるからなんとか懐柔したいところなのに
クリスは自分の状況をよく分かっていないのか、
「さっさと掘るの手伝えよクソ!」とか、
とにかくFワードを出さなきゃ死ぬ呪いでもかかっているのか
Fワードを会話にぶっ込みまくります
デトロイト・メタル・シティのクラウザーさん並みにフ〇ック連呼。

というか、相手がショットガンみたいなのを持っているのに
ずっとイライラしてるクリスのキャラが本当に理解出来なくて、
観ている側もハラハラとイライラの中間です。

視聴者が気が狂いそうになるイリアのイビり

穴を掘る手伝いはパンティーをもらってもほとんどやってくんないので、
せめて無線を借りられないかとクリスとアリシアはお願いしますが、
なんとか借りても英語じゃないので相手に話が通じず、イリアに頼もうにも
「翻訳1回につき1枚脱いで」…め、面倒くさい…。

結局、イリアのサイコぶりがやばいので、もう無線もいいから
とにかく去って欲しいとお願いしてやっと去ったものの、
「あーー無線で同僚から俺に連絡が来たんだけど、
どうしよう!返事しないと!なんて返事したらいい?」
とカムバック。帰る気なし。人恋しいの?

それから、自分達と何も関係しない翻訳のためアリシアは脱ぎ、
犬のように脱いだパンティーをくわえて四足歩行で届ける、等
1人だけやたら罰ゲームが続いた末、
結局イリアにレイプされてしまう始末…。

その後にクリスはショットガンでイリアを撃つのですが、
どうやらこれが散弾銃で巻き添えで当たってしまったのか
その後、アリシアが肺に血が入って死亡してしまいます。
婚約者に棄てられ、散々な屈辱を受けた後に犯され、
その挙句友人の銃によって死んでしまうとは…可哀そう過ぎる。

ちなみにクリスの踏んでいた地雷は結局ニセモノだったらしく、
爆発せず終了しました。

元婚約者!どこ行った!帰ってこい!!超悲劇になったぞ!
(先に言うと、元婚約者は退場後は二度と再登場せず)

ちなみにイリアも
「イェーイ!本物の地雷は踏んだ瞬間爆発するんだよバーカ!」
と言ってきたので、彼もとんでもなくイジワルです。

衝撃の後半戦

一番上のジャケに書いてありますが、
(自分はこの説明は未見だったので、ラストまでずっと衝撃だった)
映画の後半戦は「リベンジ」になります。

これがまた非常に残酷で…。

場面が切り替わって、仲のいい母娘の日常シーンに移行。
からの、彼女たちがイリアの犬と同じ名前の犬を呼ぶので、
イリアのご家族だとなんとなく分かる。嫌な予感。

そこに、超笑顔のクリスが登場。なんだかんだ色々言って
この家で食事をご馳走になる流れになる。そして居座る。

からの、

イリヤの両足を銃で撃ち抜き、
かつてイリアがアリシアにさせた事を
まだローティーンのイリアの娘にさせる!
パンティーおくれとか、言わされた罵倒の言葉を言わせるとか、
様々な受けた仕打ちを完コピ!!なんていう執念!!

後半は完全なる立場逆転を描いている

前半部は地雷を踏んで動けないクリス。
同じようにイリアは足を撃たれて動けない。

その直前、農園のようなところで一生懸命汗を流して働くイリアが、
前半部の悪魔のようなキャラとどうも一致しない。
実は、イリアは酒を飲むと豹変するそうで、前半はそれで
酔っぱらったからクリス達に絡みまくっていたという事が分かります。

行われるイビりとか本当に同じものばかりなので、
観る人によってはこれでスッキリするかもしれないのですが、
そのキリキリといつ何が起こるか分からない感じが非常に怖く、
個人的にはラストの悲劇まで全く気持ちよさは感じられず。
なにより、前半のアリシアや後半のイリアの妻子については、
悪い事をしていないのにこんな目に遭うから、気持ちとしてはずっと最悪。

超えてはいけない一線

クリスはロシアンルーレットでイリアの娘に対して、
1回撃つごとに1枚服を脱いで、
先に服を脱ぎ終われば終了、と言うのですが、
まさかの2発目で弾が出てしまい娘が死亡。

この後はイリア夫妻の嗚咽の声と、ポカーンとして
表情を失ったクリスの長いワンカットで映画が終了。

クリスとしてはそこまでするつもりじゃなかった、
っていう超えてはいけない一線を超えた絶望、もしくは、
復讐を果たしたけど、無実の人を巻き込んで何をしてしまったんだ?
と、酒が抜けたイリアと同じく我に返った事での呆然、ってとこか?
あるいは、犯罪を犯してまで復讐をした虚しさを痛感しているのか。

クリスの執念は確かに恐ろしかった。
車もないまま瀕死のアリシアを背負ってなんとか生き延び、
そこからイリアの個人情報を調べて再度ジョージアに来ている。
よっぽどの恨みだったと思うのだけど、その最大の目的を、
もしくはそれ以上の目的を果たした事で抜け殻になった。
なんとも、残酷すぎるラストです。

クリスがいい奴じゃないのが作品としてもったいない

イリアについては、前半ド悪魔なのに、酒が入っていないと
普通の家庭のいいお父さん(ちょっと亭主関白っぽいが)、
という側面を見せる事で立場逆転後がスリリングになりました。

が、最初の方に書いたようにクリスは全然いい奴じゃない。
自身の危機を逃げずに助けようとしたアリシアにさえキレかけたり、
危険な状況なのにイリアに暴言を浴びせ続けたりしたので、
アリシアが死んでも、彼女が可哀そうなだけでクリスに何も感じられない…。
しかも自分の撃った銃が原因になっているなら、なおさら何泣いてるの?と。

クリスの暴言がなければイリアもエスカレートしなかった可能性もあるので、
全ての悲劇の元はクリスになるのかなと思いました。
そういう意味で、ダメすぎるキャラです。

復讐鬼になったクリスの身勝手ぶりに引きます。

でも基本(ほぼ)全員ダメだけどね

アリシアはひたすら可哀そうな1人ではありますが、
イリアとの交渉時に結構彼女もイライラしたり、
とても危険なのに不貞腐れながらミッションをこなしたり、
と何故2人してここまで機嫌を損ねるような事をする!と不安に。

イリアのクズぶりももちろん擁護出来ない。
酒をいいわけにしちゃいけないぞ!!!

そして、しれっと消えた元婚約者のダニエル。コイツも悪い。
この壮大なドッキリを仕掛けるだけでなく、
最初の夜では、クリスの見えるところでテントで
わざわざ入り口で閉めずに行為にふけって見せつけるとか、
(アリシアも、閉めてーと言いつつそのままな感じがやや〇ッチ)
地雷トラップの後、もう1人の協力者は1時間で助けに行こうと言ったのに
彼はもうほっとこうぜと助けに行かないという悪人ぶり。
まあ、イケメンなんだけど。

つまり、イリアの妻、娘以外は基本的に誰にも肩入れが出来ない、
全体的に観た後に気分が重くなる映画なんです。

復讐モノはやっぱり無理

『少女は悪魔を待ちわびて』のレビューでも書いたのですが、
自分はやっぱり復讐モノの作品は苦手ですね。

この労力を生きる力に使いなよ!!

と思ってしまうとかもありますけど、
復讐を果たしても結局多くの人が不幸なまま終わるので、
勿論イリヤが罰せられずに幸せなのは駄目なんですけど、
じゃあ家族を破壊して終わり、ってどうなの…ってなります。

せめて、ダニエルにも地雷に似たトラップをドッキリで仕掛けて、
ダ「冗談だろ!?お前もドッキリだろ?」
ク「アリシアは死んだんだぜ、それでドッキリがあるか?」
と揺さぶって結局ドッキリ、ぐらいにして欲しい…。

まとめ

観る人次第で、好き嫌いがはっきり分かれる作品です、完全に。
でも、やられた事を完全に同じようにやり返すところもそうだし
永遠に思えるくらい長く感じるイリヤのイビりとか、
本当にうまく書きあげられた作品だなと感じました。

また観たいか、と言われたら僕はノー、ですけど
ここってどういう伏線だっけ?と考えなくても全部分かる、
非常にうまい伏線回収に驚いてもらえたらと思います!!
ちなみに本作のR15+は、映画というよりはドキュメントのように
目の前で行われる狂気、恐怖によるレイティングかと思います。
(グロい、じゃなくて残酷、と言い表したい感じです)

 

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