映画【秒速5センチメートル】電車遅延をこんなにヒリヒリ感じる映画は今までにない!(ネタバレ感想)

投稿者: | 2019年8月1日

秒速5センチメートル


(C)Makoto Shinkai / CoMix Wave Films/映画.comより

公開年:2007年
製作国:日本
監督:新海誠
原作:新海誠
脚本:新海誠
作画監督:西村貴世
声の出演:水橋研二、近藤好美
花村怜美、尾上綾華、水野理紗、他
レイティング:G

STORY
互いに思いあっていた貴樹と明里は、小学校卒業と同時に明里の引越しで離ればなれになってしまう。
中学生になり、明里からの手紙が届いたことをきっかけに、
貴樹は明里に会いにいくことを決意する(第1話「桜花抄」)。
やがて貴樹も中学の半ばで東京から引越し、遠く離れた鹿児島の離島で高校生生活を送っていた。
同級生の花苗は、ほかの人とはどこか違う貴樹をずっと思い続けていたが……(第2話「コスモナウト」)。
社会人になり、東京でSEとして働く貴樹。付き合った女性とも
心を通わせることができず別れてしまい、やがて会社も辞めてしまう。
季節がめぐり春が訪れると、貴樹は道端である女性に気づく(第3話「秒速5センチメートル」)。
(映画.comより)

『天気の子』が大ヒット中の新海監督の10年以上前の作品ですが、
やっと観ました!!
1時間強の作品。それでも十分すぎるくらいの濃い内容でした。

ほとんどあらすじに書かれている部分ですが、
終盤までの内容のネタバレというか展開に触れています!
というか、ざっくりした感想という感じですみません…。

1人の少年が大人になるまでの3本の短編

事前情報を知らないで観たのですが、
貴樹という少年の遠距離恋愛から大人になり仕事を辞めるまでの3本、
それがそれぞれ20分前後の短編にまとまっている作品でした。

特に1本目の「桜花抄」は本当にキリキリ痛かった!
明里と再会するために彼女の地元の方まで行く貴樹。
だが、大雪で電車が止まっては動き、止まっては動きの繰り返し。
携帯電話もないから連絡が取れない。

そうそう、こんな時代あったなーと。
自分も過去にそうやって、待ち合わせ場所にどうしても行けない事、
遅れてしまう事を伝えられない事、何度かあった。
だけど、彼が途中電車を降りて長距離を走って目的地に向かおうとしたり、
ひたすら絶望的に打ちのめされているシーンなど、
彼女と再会出来るのか?がすごく観ていてヒリヒリでした。

すごく丁寧な映像の作り

実在の地名を数多く使い、それを丁寧に映像でアニメーション化しているので
細かな店のレイアウトから、ボタンを押さないとドアが閉まらない電車、
その映像美の力の入り方にただただ魅せられました。

唐突な現実のような終盤

実在の場所を使い、実際にあるような学生のやり取りが続き、
それはキラキラしていて、現実なのに少しファンタジーのようでした。
が!!最後のエピソードは、現実に疑問を持ち仕事を辞め、
コンビニにのそのそと歩く貴樹の姿にショック。

ここで突然、あー、大人になるってこういう事なのかな。
っていうのを痛感させられました。
既に大人である自分が、最後に現実を見せられるというのは、
でもある意味良かったのかもしれないです。
キラキラしたまま終わるより。

実際、舞台は関東→離島→都会と移っていきますが全て日本なのですが、
最初は桜舞う学校とか、電車で明里の元に向かうところなんかは
それはそれでちょっとした退廃的なファンタジー感があるし、
離島は自然の生き生きした描写が続くのですが、
最後だけ都会。同じ日本なのに、見せ方ひとつで
なんだか全然違う世界に見えるんですよね。

そういえば、最初のエピソードで心が通じ合った明里は、
終盤では既に別の男性と婚約しています。
初恋から結婚までいく例も多いのかもしれないのですが、
ここまでお互いを運命の人のように想っていたはずの2人が
大人になるとあっさり別離してしまっている、というのは
古谷実先生の『シガテラ』でもあって、
「えっ!」と当時声に出して衝撃を受けたものです。
こういうところも、なんでもかんでも現実って言い方は良くないかもですが、
現実っていうものなんだろうなと勝手に解釈。

まとめ

新海監督の映画は観た者に解釈を委ねるよ、と人から最近聞きまして。
『君の名は。』もまだ観ていないのですが、
なるほど確かにラストシーンも含めて、そこに描かれている事で
だいたいの事は納得できるのだけど、細かい心情とか、
そういうところは観た側1人1人が感じ取るものなんだなと感じた次第です。

つたない感想になりましたが、とにかく切ない!!
終わった後、数分間ボーっとしてしまいました。
本当に映像が綺麗だったなー。

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映画【秒速5センチメートル】電車遅延をこんなにヒリヒリ感じる映画は今までにない!(ネタバレ感想)」への2件のフィードバック

    1. Kent Bitter 投稿作成者

      >カーテン21 遮光カーテンさん

      コメントありがとうございます。
      当時からファンだったんですね!僕は周りの人からやたら強烈にプッシュされすぎて逆にプレッシャーで観れず、
      やっと今作から観始めたのですが、多くの人に愛される理由が分かった気がします。

      是非また読みにいらしてください!

      返信

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