映画【プロムナイト(2008)】It’s over…と言われたけど、その後の人生もIt’s over.です(ネタバレ感想)

投稿者: | 2019年7月17日

プロムナイト(2008年版)


IMDbより

公開年:2008年
製作国:アメリカ
原題:Prom Night
監督:ネルソン・マコーミック
製作:ニール・H・モリッツ、トビー・ジャッフェ
製作総指揮:グレン・S・ゲイナー、マーク・フォービー
出演:ブリタニー・スノウ、スコット・ポーター
ジェシカ・ストループ、ダナ・デイビス、コリンズ・ペニー、他
レイティング:G

STORY
かつてストーカー教師に家族全員を惨殺された女子高生のドナ。
事件から3年後、ようやく平穏な暮らしを取り戻した彼女は、
高校卒業を間近に控えプロムパーティーを楽しみにしていた。
ところが、刑務所にいたストーカーが脱獄し、再びドナを狙いはじめる。
そしてプロムの夜、会場に忍び込んだストーカーは、学生たちを次々と襲っていく。
(映画.comより)

僕は今年から配信サイトにいくつか入って映画を観まくっているのですが、
それまでは正月に実家に帰った時とかに、
わざわざ実家に帰ったが結局やる事ないから映画観るくらいしかない、
という謎な暇時間の対策にレンタルショップで5枚で1,000円とかのやつで
ガッツリ借りてガッツリ一気見をしていたのです。

当時観た映画タイトルをメモしていなかった10年前。
記憶がないまま配信であらすじ読んで面白そうだなーと思って観たら、
ずっと既視感。そして15分くらいして「これ観たぞ!」と思い出す。
でももう止まらない。理由は、ツッコミどころが結構多かったと記憶してたから
ブログの題材に使えそうだと思っていたからだ!!!

ちなみにリメイク作らしいです。『ラストサマー』シリーズのように
なんかずっと殺人鬼的なのに追われる系のシリーズモノはウケるんでしょうか。

初代プロムナイトはあらすじ見た感じだと結構中身は違うっぽいんですけど…。
1~4まであるみたいなので、設定を部分的につかってるのかな?


プロムナイト DVD-BOX/Amazonより

ジャケだけ超怖いですね。

というわけで、結末を含めてネタバレをしています、ご注意ください!!

冒頭が一番怖く、その後は青春ムービー

主人公のドナをゲットするために犯人である教師は
ドナの家族を皆殺しというスタート。
ここがやたらホラー感が強いのですが、
この後精神的に病みながらも少しずつ回復したドナは、
都市伝説なんじゃね?と日本ではささやかれつつあるプロムのため
めちゃくちゃハイスクールなガールズなムービーが続きます。

高校は日本でも海外でもずっと男子校だった僕にはわかりませんが、
プロムのための予算が足りなくて、主催者の学生の父親が
10万ドルを追加で援助してくれたとか途方もない話が出てきたり、
彼氏が家に迎えに来るとキャーーオッ!!とオーバーリアクションするなど、
冒頭とは出演者以外は別の映画なんじゃないかという流れです。

レディファーストが染みつくのもわかる

例えば彼氏が色々なコーディネートをして家までエスコートしに来る、とか
パーティ中に友達がいなくなったのを彼氏に対して「探してきて」と頼み、
「いなかった」「じゃあどこどこに電話してきて」と完全に顎で使うなど、
それが当たり前の感じになっているところから、
なるほどだからレディファーストという文化がしっかり染みついているんだな!
僕には難しいな、と変なところで感心したケント・ビターです。
決してエスコートする人がいないから斜に構えているわけではない!

音楽が最高!!!!!

特に前半部分はダンスシーンなどもあるので、
色々な音楽がポップに使われていて洋楽好きには最高です。
TOKIO HOTELとかセンスがいい!!

個人的なドハマりな1曲は、パーティに向かう最中のリムジンで
パリピ盛り上がりまくりという個人的に苦手なシーン
で使われているThe Shysの曲です。
ガレージロック系で、音はThe Hivesとかの系統で、
メロディーの感じはMANDO DIAOとかにも通じるものがあるかも!

前半はノリのいい曲ばかりなので、完全に青春映画のような流れです。

と、イントロダクションな感じで、ここからはプロムでの事件発生後の
あれこれについてツッコミトピック立てをしてまいります!

悪くない奴がどんどん殺される謎の不条理映画

オールパスのカードキーを持った清掃係とか、
主人公の友人カップルとか、宿泊の為の身分証ゲットの為に関係ない人とか、
色々な人が犯人の見事すぎる手口でどんどん殺されていきます。

この犯人、ドナとやたら結ばれると信じてるイカれキャラなのに、
とにかくナイフ1本で何人もあっさり殺害するなど強すぎます。

そして犯行後、犯人はその場所でデジカメをチェックして、
主人公が彼氏といる写真を削除したりやたらのんびりしている

IMDbより

隠れて襲撃する系の犯人なので、グロさよりもホラー的な恐怖がメインです。

非常にツッコミどころの多い、かなり強引にホラーな舞台

ストーカー犯人を知っている友人の1人が彼氏とのホテルの部屋でのラブラブ中
「はっ!あいつだ!あいつだよ!やばいよ!ドナやばい!!」
と、1階のプロムパーティ中のドナに警告しにダッシュしに行きます。
(プロムパーティ中にホテルの部屋でイチャイチャって、高校生って何?って感じ)

彼女は3階の部屋にいます。エレベーターを待ちます。
なかなか来ないからしびれを切らして非常階段から降りる事に!!
いやいやそんなに急に焦るなって!危ないから!!

したらやっぱり的な感じで犯人がなんかタイミングよくそこに待ち構えていて、
滑る何かを階段に垂らしていたので階段途中で落下!!!

犯人、ずっと見張ってたの?
階段から来ると予期して仕掛けして、どんだけ預言者だよ!
まあ彼女が「あれ、あの人ちょっと見た事あるかも」
って言っていたから、目撃者を消そうとしたのかもしれないけど、
にしてもドナがターゲットなのに寄り道しすぎだな!

と、そこまでやったのに彼女はノーダメージで起き上がり、いったん2階に。


IMDbより

ホテルの2階が完全に閉鎖した廃工場というか冷凍庫というか、
そんな場所!!!圧倒的違和感!!!!

しかも一部分(例えば従業員の部屋とか)じゃなくて、
広さ的に2階全体が圧倒的違和感な場所!!!

分かりやすくホラー映画展開を思い切ってぶっこんで来た!!

ドナはクイーンに選ばれるのか!?のか……えっ!?

プロムではキングとクイーンという、なんか人気投票的なやつ?
で男女1人ずつ選ばれるそうなんです。

どうやらヒエラルキーのトップにいる男女が選ばれるっぽいので、
あー中学時代にいたよ、野球部だから生徒会長みたいなやつね?
と、ヒエラルキーの上位にいなかった僕はイライラしながら観てましたが、
どうやらドナもクイーン候補だよ!的に言われていて、
最有力なのは会場の準備などに財力を惜しまなかった典型的なトップ女子、
なるほどその子とドナのどっちかがクイーンで、結果ドナになるのね?
と思ったら、まさかのドナは候補の1人ですらなかったという。
結構そこが重要な部分かと思ったが、まさか候補にもならないなんて…。寂しい。

というかみんなカップルでイチャイチャしてるんだけど、
カップルじゃない人たちって辛くない?なんなんだプロムって!体験したかったぞ!

冒頭と同じポーズで危機脱出!!

ポンポン人が犯人に殺されていき、
ついにドナもホテルの部屋で襲われますが、
序盤と後半で同じようにベッドの下に隠れてやり過ごします。

序盤は目の前で母が殺されるところを必死に耐え、
母もドナの居場所を訊いてくる犯人に、目が合った娘のため黙って殺されます。

IMDbより

二度目は友人の死体が隠されてるところの真横。
死体発見で声を出しちゃってバレるけど、
何故かそれまで犯人は自ら隠し場所に使ったこのベッドを調べない。

IMDbより

警察が非常に弱いままラストバトルに

最初の事件の時に担当した刑事が非常に有能な感じで
逃げ出した犯人がドナを絶対襲うぞ!と大人数でプロムパーティに行くが、
通常時は基本的にドナを見ているだけで犯人の侵入を許す。

その後もドナ探しがうまくいかず、
部屋にいるのに外をずっとキョロキョロしていて遅い。

やっとドナを保護したと思ったら、
犯人が捕まっていないのに何故か警察が保護出来る場所でなく
家に送り届けるという非常に危険な行動に出る。

一応刑事が1人家の近くで見張ってるのだが、
なぜか目の前の電話線を切られている事にも気づかない。
そして気付けば犯人にあっさり殺される

っていうか、犯人が服を替えただけであっさり見逃して
いつの間にかドナの家まであっさり辿り着くって…。
警察がSITみたいな部隊を呼んでも時すでに遅し…。

ドナの自宅に武装した刑事グループが入ってもどんどん殺される
どんだけ犯人強いんだよ!!ナイフしか持ってないぞ!!
と思ったら強い刑事が銃を撃ってあっさり犯人死亡。終了

唐突!!!

ラスト5分の時点で犯人どこにいるのか分からない状態だったのに、
ラスト4分→妄想で登場
ラスト3分→寄り添ってた彼氏が気付けば死亡!
ラスト2分→犯人登場!!
ラスト1分→犯人死亡!

で、終わり。あっさりと。ちょっと驚くくらいあっさりと。

ドナは死体に気付かない

友人が殺された時、彼氏が殺された時、
ドナは血の臭いに鈍感なのか全然気づかない。

彼氏の時なんか添い寝してるのに、しばらく気付かず、
声掛けても反応しないなーと思ったら首が斬られていた。

気付こう!!

まとめ:It’s over.じゃない。

助かったドナに向けられた刑事の言葉は
“It’s over, it’s over….”
つまり、「全部終わったよ」的な事ですが…。

家族を皆殺しにされて病んでしまい、
今でもトラウマ気味のままなんとか高校卒業、
そのプロムの夜に親友がたくさん殺され、
無関係の人もたくさん殺され、挙句守ろうとした彼氏も殺され、
それでオーバーオーバー言われても、
これもう一生立ち直れないくらいのトラウマでしょ…。

このトラウマ場面で終わってしまうって、重すぎるでしょ…。
いや、むしろそういう感じのノリであっさり終わるくらいがいいのかな?
ロッジで殺人鬼に友達みんな殺されて一人だけ生き残る系みたいな感じで
まあ倒したからいいかテイストが100点なのか!?

犯人は死んだけど、今後のドナの人生が完全に精神崩壊にしか思えない、
非常に重たい気持ちをそういえば10年前も抱いたなー、と思う
10年経っても成長出来ていないケント・ビターは一人思う、夏の夜。

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