映画【ELLE/エル】催涙スプレー買うついでに手斧も買う主人公が怖い(ネタバレ感想)

投稿者: | 2019年7月13日

ELLE/エル


(C)2015 SBS PRODUCTIONS – SBS FILMS– TWENTY TWENTY VISION FILMPRODUKTION
– FRANCE 2 CINEMA – ENTRE CHIEN ET LOUP/映画.comより

製作年:2016年
製作国:フランス
原題:Elle
監督:ポール・バーホーベン
製作:サイード・ベン・サイード、ミヒェル・メルクト
原作:フィリップ・ディジャン
脚本:デビッド・バーク
出演:イザベル・ユペール、ローラン・ラフィット、アンヌ・コンシニ
シャルル・ベルリング、ビルジニー・エフィラ、他
レイティング:PG12

STORY
ゲーム会社のCEOを務める女性ミシェルは、ある日突然、自宅に侵入してきた覆面男に襲われてしまう。
何事もなかったかのように今まで通りの生活を送ろうとするミシェルだったが、
襲われた時の記憶がフラッシュバックするようになっていく。
犯人が身近にいることに気づいたミシェルはその正体を突き止めようとするが、
自分自身に潜んでいた欲望や衝動に突き動かされて思わぬ行動に出る。
(映画.comより)

ここ最近英語じゃない言語の映画ばかり気付けば観ているケント・ビターです。
いや、とにかくあらすじ読んで面白そうなら観てしまうスタイルなので、
再生するまでは分からない事が多いんです。
という事で、ハンガリー映画に続いてはフランス映画です。
2時間超えのフランス映画、優雅な映画の予感!!

主人公の正体などについての考察が主となります。
結末を含めてネタバレしています、ご注意ください!

ざっくりどういう話かというと

冒頭1分で主人公ミシェルがレイプされてしまうところからスタート。
いきなり攻め過ぎです。
主演のイザベル・ユペールさんも60歳過ぎの女優さんながら
複数回に渡るヌードやラブシーンなど体当たりで熱演しています。

で、そのレイプ犯に精神的に追い詰められて自衛策を考えつつも
そこまで重々しくない雰囲気で仕事は普通に続けて、
パーティなども開いたり、別れた亭主や今の恋人など複数の男と関係を持ち、
そして自身の父親が連続殺人犯として収監されていたり、
家族にも色々問題のある、そんな女性の話です。


(C)2015 SBS PRODUCTIONS – SBS FILMS– TWENTY TWENTY VISION FILMPRODUKTION
– FRANCE 2 CINEMA – ENTRE CHIEN ET LOUP/映画.comより

なので、犯人を追う120分の映画という感じではなく、
そのトラウマや追随する恐怖などは日常の中に紛れ込んで、
劇中ではシーンが変わるごとに何日か、もしくは何カ月か、
時間がどんどん経過していき、ミシェルもどちらかというと
子供が出来たのに仕事を辞めてしまう息子だとか、
分かりやすくギスギス嫁姑関係な息子の嫁との対立など
日常生活に忙殺されていくシーンが多いので、
サスペンス映画のようでありながら、
ヒューマンムービーのテイストが強い、と個人的に思いました。

レイティングについて

性描写もそこそこありますし男女共に結構裸があるのですが、
まさかの女性の全裸(ボカしあり)なども出てきてしまいますので、
PG12はちょっと緩すぎなんじゃないかなーと思います。
いや、あくまで僕の考えですので!!

暴力描写はかなり少ないです。

ミシェルに肩入れ出来ないのは決してその性格だけではない?

冒頭いきなり襲われてるミシェルから始まる、悲壮感が強い本作。


(C)2015 SBS PRODUCTIONS – SBS FILMS– TWENTY TWENTY VISION FILMPRODUKTION
– FRANCE 2 CINEMA – ENTRE CHIEN ET LOUP/映画.comより

この人がどう立ち直るのかなという想いで観ていましたが、
驚くほどに彼女に対する肩入れが出来ない。

60代、会社社長という立場ながら色々な男性とのだらしない関係多々。
ひどいのは仕事中に会社の社長室まで使ってしまう事も。

人の都合をあまり考えずギリギリにパーティに呼んだり、
行きづらい相手も平気でパーティに呼んだり。

相当高齢な母親もまた男好きで、まさかの再婚を発表した場で
祝福ムードの中、1人だけ馬鹿にするような大爆笑をしたり。

……うん、非常に意地が悪いキャラなんだなというシーンが多い。

だけど同時に、凶悪殺人犯の娘だからか、カフェにいるだけでコーヒーを掛けられたり
周囲の目線を気にしたりするという辛い状況でもある。

なんでこの人が主人公なんだろうなー、人間くさいからいいって事なのかな?
とか色々考えていましたが…。そこが彼女の恐ろしさなのかな…。

もしかして彼女が全て仕組んでないか?

冒頭のレイプ犯は、実は隣人でした。
理由は、抵抗される女を襲うのが快感的なイカれてる奴でした。

一度はその隣人が犯人だと分かったミシェルは、
何故かその後普通に彼を泳がせます。
そして、ラストでうまく再度襲われたのを目撃した息子が撲殺。

と、一見ハッピーエンドのようですが、
よく考えると事前に犯人に「警察に言う」と伝えており、
なんだかあえて襲われるシチュエーション作りをしたような気がしまして。

そこで考えたのが、

1.父親の残虐性を受け継いだ?

レイプ犯に暴行されるシーンが何度かフラッシュバックするのですが、
そのうち1つは、襲われた後、やり返して陶器で犯人を殺害します。
これは妄想なのですが、少し微笑んでいるんです。

だから、連続殺人犯である父親の残虐な血を受け継いだのか?
と思うような、他にも冷酷な雰囲気シーンがいくつか見受けられました。

2.いやいや、むしろ父親がやったやつも彼女がやったのでは?

父親が連続殺人を犯した日の具体的な話を隣人に話したり、
記憶が不自然なまでに鮮明な気がするミシェル。

そして何より、父親が全くそれまでにそういった残虐性を発揮しておらず、
信仰の云々とかのよく分からない理由で突然連続殺人をしたと。
そのあたりのバランスがおかしいなー、という事はもしかして
ミシェルの罪を被ったのか?というのが個人的に思った部分でした。

ラストで、ミシェルが初めて父親の面会に行く決意をします。
するとその晩、なんと突然父親が自殺。

それは、単に娘に合わせる顔がないのではなく、
何かを察しての行動だったのか、とも深読みしてしまいました。

という感じで、上にも書いたようにサスペンス要素は正直あまりないので、
フランスの高級住宅街の中のギスギスドラマのようなものだと思って
観て頂けるといいのではないかと思います!!

2時間強の作品なんでかなりゆっくり時間が進みますが、
かなり多い登場人物の多くがかなり丁寧に描かれており、
まあひとつ残念なのはゲーム会社でミシェルが雑なアイコラの被害に遭いますが
かなり長く犯人探しをした割にあっさりとよく分からないまま終わりました。
が、それ以外はかなり丁寧に…あ、息子の子供が明らかに肌の色が違うよね、
的な問題もありましたがそこもズルズルとなんもなく終わりましたが、
それ以外は(しつこい)非常に丁寧に絵が描かれています!!!!

ラストは、いくつかを失ったミシェルが、一度は裏切ってしまった昔からの友と
女の友情を再認識して終わるというある意味では綺麗な終わり方ですが、
その心の中にある本当の気持ちは何なのか、完全には明かされないところも
人の心の細かな機微だからこそ、なのかな?と思いました。

まとまりがなくてすみません。
非常に感想が述べるのが難しい!!!!

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