映画【Dr.パルナサスの鏡】ヒース・レジャーの想いを繋いだ友情!!(ネタバレ感想)

投稿者: | 2019年7月8日

Dr.パルナサスの鏡


(C)2009 Imaginarium Films, Inc. All Rights Reserved. (C)2009 Parnassus Productions Inc.
All Rights Reserved./映画.comより

公開年:2010年
製作国:イギリス、カナダ
原題:The Imaginarium of Doctor Parnassus
監督:テリー・ギリアム
製作:エイミー・ギリアム
サミュエル・ハディダ、ウィリアム・ビンス
製作総指揮:デイブ・バロウ
出演:ヒース・レジャー、クリストファー・プラマー
ジョニー・デップ、
ジュード・ロウ、コリン・ファレル
リリー・コール、アンドリュー・ガーフィールド
バーン・トロイヤー、トム・ウェイツ、他
レイティング:PG12

STORY
人々の隠れた欲望を形にする魔法の鏡「イマジナリウム」を出し物に
一座を率いて旅するパルナサス博士は、かつて一人娘を16歳の誕生日に
悪魔に差し出すことを条件に永遠の命を手に入れていた。娘の16歳の誕生日が3日後に迫る中、
博士は新たに一座に加わった青年トニーとともに最後の賭けに出る。
(映画.comより)

本作は内容よりもとにかく熱い友情エピソードで知られています。
主演のヒース・レジャーがクランクインして1か月後に急逝。
頓挫するかと思われた撮影は、生前ヒースと親しかった
ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの3名が
3分割させてヒースの役を中盤から担い、さらにこの3名は
ギャラを全てヒースのお子さんに渡すという、まさしく友情ありき、
そしてヒース演じるトニーが偶然か「死」を連想させるシーンを多発させる
なんとも不思議な世界観のファンタジー作品となりました。
本作とバットマンシリーズの『ダークナイト』はヒースの遺作であり、
当時ジョーカーとして喜々として暴れるヒースを観て、
ああもうこの人の活躍は観れないんだ、と無念に感じた思い出があります。

結末を含めてネタバレしています!若干ですけど。

同じキャラを違う人たちが演じる事

これが成立したのは、あらゆる世界を飛びまくり、
そこが現実なのか虚構なのか、夢なのか、色々と曖昧になる
この作品の世界だからこそ出来た事だと思います。


(C)2009 Imaginarium Films, Inc. All Rights Reserved. (C)2009 Parnassus Productions Inc.
All Rights Reserved./映画.comより


(C)2009 Imaginarium Films, Inc. All Rights Reserved. (C)2009 Parnassus Productions Inc.
All Rights Reserved./映画.comより


(C)2009 Imaginarium Films, Inc. All Rights Reserved. (C)2009 Parnassus Productions Inc.
All Rights Reserved./映画.comより

途中で仮面をかぶるシーンなども多いのですが、
同じ服装、髪型、ヒゲだという事で一瞬錯覚してしまう上に、
全員がヒースの演技の抑揚を意識した役作りをしたそうです。


(C)2009 Imaginarium Films, Inc. All Rights Reserved. (C)2009 Parnassus Productions Inc.
All Rights Reserved./映画.comより

気付けば役者が入れ替わっていたりするので、
観ている方もファンタジーの世界に引き込まれたように
不思議な感覚になります。
この豪華すぎる演出がヒースの死によって生まれた、
という事が何より悲しいですけど…。

むちゃくちゃファンタジー、結構難解な感じです


(C)2009 Imaginarium Films, Inc. All Rights Reserved. (C)2009 Parnassus Productions Inc.
All Rights Reserved./映画.comより

中世的な雰囲気の見世物小屋を巡業し、あちこちを転々とする、
というのが主人公一行なのですが、舞台は現代。
ファンタジーなメイクという事もあって、えっこれって夢?
今どこにいるの?という錯覚がめちゃくちゃ起こります。

また主人公一行が非常に貧しいという事もあって、
宿なしな感じが現代っぽくなくて、それだけで錯覚になるんです。

そして、ファンタジーの世界の中も非常に丁寧に作られています。


(C)2009 Imaginarium Films, Inc. All Rights Reserved. (C)2009 Parnassus Productions Inc.
All Rights Reserved./映画.comより

終盤は現代と虚構が混ざってしまい、一時停止したりしないと
今どうなっているのかがよく分からないままどんどんストーリーが進むので
大人向けの難しいダークファンタジーかと思います。
PG12ですが、直接的なエロスシーンや残酷なシーンはありませんが
首吊りというかなりショッキングなシーンが何回かあるので、
そのあたりもタロットカードのハングマンに見立てられていてダークです。

感想を書くのは難しい……

なんといってもすごく綺麗に作り込まれた世界で、
視覚的に感じるのが一番かなと思います!
鏡の中の世界もすごくたくさんの景色があって、
そこに含みもあったりするので、見逃せない部分が多いです。

ヒースとジョニーとジュードとコリンの友情で成り立った作品なのですが
悲壮感は感じさせず、映画作品という言い方よりは芸術作品を作り上げた、
というような感想を月並みながら感じました。

ずっとトニーが主人公の話として観てきたのですが、
ラストは現実の世界で娘を探し求め、娘を見つけて生きる意義を見出して
浮浪者の生活を改めてサイズを小さくして紙芝居のような形で
舞台を再開させる博士で終わるという、
小さな奇跡を見つけたかのようなハッピーエンド。

トニーの正体も、人の心を支配し、嘘を重ねた恐ろしい男だと分かりますが、
このあたりは現実と虚構が入り混じっているので、
そもそもどこからどこまでがリアルなのか、というところも観る人がそれぞれ感じて
作品の壮大なファンタジー世界に浸れれば最高なのではないかと思います。

いやしかし、僕が普段ファンタジー作品を観ないからかもしれませんが
目まぐるしく移り変わる舞台や装いの変わるキャラクター達に振り回され、
時系列もまっすぐ行ってるのか分からなくなり、
なんだか不思議なトリップ体験をした感じです。

とはいっても、エンドロールでしみじみと、
もうヒースがいなくなって10年近く経つのか…という寂しさが生まれてくると共に、
ハリウッドの主役クラスの3人の名優が、友情のために立ち上がり、
その化学反応の結果全く違和感なく4人で1人を演じる名作が生まれたんだな!
という風に、とにかく感激した次第です。
また今度、じっくり観直したいと思います!!

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