映画【東京無国籍少女】何故R15+映画なのかラスト15分まで分からない(ネタバレ感想)

投稿者: | 2019年6月27日

東京無国籍少女


(C)2015 東映ビデオ/映画.comより

公開年:2015年
製作国:日本
監督:押井守
原案:山岸謙太郎
脚本:山邑圭
製作:間宮登良松
企画:加藤和夫
出演:清野菜名、金子ノブアキ
田中日奈子、吉永アユリ、花影香音、他
レイティング:R15+

STORY
とある美術専門学校に通う藍。事故で怪我を負った影響で心に傷を抱えた彼女は、
眠ることもできずに授業からドロップアウトし、謎のオブジェを作る日々を送っていた。
かつては天才少女と言われた藍を再び学園の広告塔にしようともくろむ校長は、
彼女を特別扱いするが、そのことから藍は同級生たちによる執拗ないじめにあう。
やがてそんな彼女の中で「何か」が目覚め、憂鬱な日常が崩れ始める。

(映画.comより)

押井守監督……ってあの押井守監督ですよね?
なんかサスペンスっぽい作品なのに押井守監督?
とずっと疑問符を持ちながら観ていましたが、終盤に分かりました。
つまり、終盤までは分からないって事です。

結末を含むネタバレにも言及しています、ご注意ください!!

終盤まではすごい静か(とたまにうるさい)

ずっとクラシック系の音楽が流れる中で、
淡々とストーリーが続いていきます。

白を基調とした背景が多い事もあって、
なんだかちょっと現実的じゃないような感じがずっとあり、
スローモーションもかなり多用されているので、
事前情報がない人からすると、えっ、これどういう映画?
という感じになると思います。


(C)2015 東映ビデオ/映画.comより

一応、主人公は絵の才能があるけど無気力になっているから
そのせいでひたすらいじめを受け続けて、そこと向き合って
1つの作品を完成させる成長物語かな?と思ってました。

あれ、年齢制限あんまり関係なさそう

ポスターが血まみれの女子だったのでかなり覚悟していたのですが、
日常シーンが続くばかりで、不穏なのは時々起こる大きな地震と
主人公を襲ういじめの数々、くらいです。


(C)2015 東映ビデオ/映画.comより

そのいじめも、モップで体をズンズンされたのを奪い取って、
モップを折っていじめっ子の首元まで近づける、
というアサシン並みのやり口でやり返すので、
ん?なんか動きがすごいなとか色々違和感あるぞという風になります。

その他にも、女性のヘアヌードシーンなどもありますが、
ヌードデッサンのシーンなんで真面目だし時間も短いし、
特に年齢制限を感じさせることもない。

からの、後半20分は血の雨!!

急に外国人の特殊部隊が攻め入ってきて、
それを相手に主人公が1人で大立ち回りをします。

主演の清野菜名さんのインタビューによると、
1回OKは出たけどやり直したらスパン!とドハマりしたそうで、
本当に無駄ひとつないスタントなしの連続アクションで数十人を無傷で殲滅します。

そのインタビューのリンクも載せておきます。

二十歳の新星・清野菜名 大切にしているのは「言葉にならない“空気感”」


映画.comより

敵キャラの武装しているデザインみたいなのが、なんか既視感あると思ったら
そうそう!これ押井守作品だった!!とやっとここで思い出しまして。

僕が観たトラウマ作品の『人狼』

まさしくこういう感じ!!


Amazonより

とか思い出しました。武装兵と少女のアンバランスさが持つ美しさかな、
観ていて残酷な描写なのに見入ってしまいました。

更に驚くラスト

結局、戦いを終えて目覚めた主人公は戦地にいて、
実はこれまでの事は全て夢だった!!

実は私たちはずっと戦地で戦う兵士だった。

という終わり方でした。
主人公は怪我で長い事昏睡していた事に、
寝ているのと同じくらいの時間軸の夢を見てたみたいです。

教師たちはみんな戦地の上官だったり、
いじめっ子たちは兵士仲間だったり、
出ていたキャラはそれぞれ夢と近しい関係性でした。

最後、まだ若い彼女たちはそのまま戦車に乗り込んで
崩壊した世界の中、戦地へと赴く。
そんな悲しいラストで物語が終わるというとてつもないENDでした。

観る人次第で考えられる伏線や解釈

主人公が造っていたモニュメントの意味とか、
あ、地震は実際には砲撃とかを現実で受けていて揺れたのかな、とか
直接言葉で答え合わせをしなくても振り返って考察出来ます。

余裕があれば2回観れば、2回目は各行動やセリフの中の伏線を
色々考えながら観直せて面白そうだな!とも思います。

ただ、これまでの夢が一般的には「幸せな夢だった」
という解釈が多いのですが穏やかな音楽の中、主人公は不安定だし
周りからは常に攻撃されているし、僕の目から見ると不幸なイメージで、
あーでもなんだか青春特有の不安定さも感じるので、
平和を知らない子なのだとしたら、それはそれで幸せな夢なのかな?

とか、このあたりも感じ方次第なのかな!と思って、
そういう意味ではとても広がりが大きい作品だと感じました。

伏線は多いのですが、後半に入るまでは驚くほどに静かな感じで
(途中何回かノイズみたいな音が増幅されてビビるところとかありますけど)
その緩急にも衝撃を受けるかと思います。

 

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