映画【カメラを止めるな!】全てのモノ作りをする人が観るべき一作(ネタバレ感想)

投稿者: | 2019年6月5日

カメラを止めるな!


(C)ENBUゼミナール/映画.comより

公開年:2017年
制作国:日本
監督:上田慎一郎
脚本:上田慎一郎
プロデューサー:市橋浩治
撮影:曽根剛
録音:古茂田耕吉
出演:濱津隆之、真魚
しゅはまはるみ、長屋和彰、細井学、他
レイティング:G

STORY
とある自主映画の撮影隊が山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影をしていたが、
そこへ本物のゾンビが襲来。ディレクターの日暮は大喜びで撮影を続けるが、
撮影隊の面々は次々とゾンビ化していき……。
(映画.comより)

展開、結末を含むネタバレにも言及しています。ご注意ください!!

小規模公開された当時にインディー映画好きの弟が早速観て衝撃を受けていて、
僕はこのような一大現象になってからやっと観れましたが、本当に見事な映画でした。
色々な先入観をあっけなく飛び越えて最上級の感動をもらった!

僕も役者を引退(という名の中退、売れないで辞めたから)した後、
こういった作品に出演させて頂ける機会があって何本か出たのですが
その時に感じた「インディーズ映画、低予算映画だからなんだっていうんだ!」
という制作側の本気というものが、この作品では特に振り切れまくっています。
この映画を観た記憶を保持したまま10年前に戻って
僕も本気で色々やり直したい、そんなパワーをもらった作品です。

ワンカットでゾンビ映画は大変すぎる……

序盤、いきなりしょぼしょぼのゾンビ映画が始まったかと思ったら
演技に気合が入っていない人たちが監督に叱られるシーンになり、
ん?ああ劇中劇か、なるほどなるほど…と思ったら
その撮影場所にゾンビが現れるし、よく観たらずっとワンカットで
まるで広い舞台の公演を観ている感じで進みます。

でも、ゾンビモノをワンカットって難しすぎる。
血糊とかセットとか、えらく大変そう。

で、途中明らかにセリフを役者が忘れたっぽいグダグダとか、
なんか恐怖を煽ろうとしているか無駄に長く叫ぶ女優とか、
涙を誘おうとしているのかやたらくどく恋人とのやり取りがあったり、
このへんがまさか完全に後半で種明かしされるとは……。

結局、劇中劇の更に劇中劇、あれ、言い方が難しい。
作中で映画撮影をしている人たちの設定で映画撮影をしていた、
というのが40分くらいしてやっと判明します。
そこでバーンと
カメラを止めるな!

と出て、あ、ここから本編か!という衝撃でした。

すみません、自分の中ではこういうインディー映画って
1時間以内のサクっとしたのが多い印象で、
自分が出たものも20分~長くて30分とかばかりだったので
まさか2時間の大作だとは知らず。

どういう2時間かというと

前半:ノーカットのゾンビ映画本編
中盤:その映画を作る事になった男の撮影までの苦悩の日々
後半:ノーカット映画撮影の裏側

という事で、全部しっかり観て後半まで進む事で
この後半が凄まじく面白く楽しめます。

一部、ハプニングもそのまま生かしたそうです

どうやら前半のノーカットゾンビ映画、
何度か撮り直しこそしたものの
正式なワンカットでもいくつかミス?ハプニング?があったそう。
それをうまい具合に生かして設定に盛り込んだとの事。

上記のようにグダグダの空気があったりしたのも
全部綺麗に後半で説明がついているので、
どこでミスがあったのかと言われたらどこでもあり得るが、
どれも演出だったと言われたら完全に納得できる、
それだけの説得力が後半には集中しています。

なんか謎の足が出てきてはすぐ去ったのも、まさかのカンペ出しのためだった

(C)ENBUゼミナール/映画.comより

小道具の武器を演出の途中で使い切ってしまった後、
「斧を近場に置いていこう!」と決めてその旨カンペで伝えて、
ヒロインが「あっ、こんなところに斧が。助かるわ
っていうご都合主義っぽい感じでもちゃんとラストに繋げる為、
と考えるとうまく繋がりを考えてて面白かった。


(C)ENBUゼミナール/映画.comより

作品作りをした事のある人は全員泣けるのではないでしょうか

ラストは全員で協力して人力クレーンカメラを使う演出。
終わった後の全員の笑顔には、「モノづくりの楽しさ」とか、
そういうのが、演技ではなくて素で伝わってきました。
本当の笑顔だったんだろうと思えて自然と涙が出て、
その後は自分も頑張らないと!と元気がもらえました。

まとめ:アイデアと情熱は金に勝る

大金をかけて有名役者を揃えたりプロモーションしたり、
そういう事をせずアイデアの力と、
ワンカットで作り上げる情熱で見事歴史に名を残したこの作品。

自分も今小さな作品を作っている最中なのですが、
同じように大金を掛けて作れない段階にありまして、
やっぱり宣伝にお金かけたりしなきゃ売れないのかな、
と最近ネガティブに感じる事も多かったのですが
この作品を観て一気にそのネガティブがポジティブに切り替わりました。

これって面白い!と人に感動を与えられれば、
お金がかかってなくても、成功できる可能性はある。


(C)ENBUゼミナール/映画.comより

それを作る為の大変な労力を惜しまない事もまた同様。
大いに刺激を受けました。本当に感謝の気持ちしかないです。

一度全部観てから再度観るときっと何倍にも面白くなる、
あらゆる伏線やメッセージが込められた名作でした!!!

 

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