映画【少女は悪魔を待ちわびて】復讐モノは誰も救われないのかも(ネタバレ感想)

投稿者: | 2019年5月12日

少女は悪魔を待ちわびて


((C)2015 NEXT ENTERTAINMENT WORLD. All Rights Reserved./映画.comより)

公開年:2017年
製作国:韓国
原題:Missing you
監督:モ・ホンジン
脚本:モ・ホンジン
出演:シム・ウンギョン、
キム・ソンオ、ユン・ジェムン、他
レイティング:全年齢

STORY
連続殺人犯ギボムは7人を殺害した容疑で逮捕されたにも関わらず、
証拠不十分のためたった15年の刑で釈放されることに。
当時刑事だった父親をギボムに殺された少女ヒジュは天涯孤独の身となり、
父親の同僚たちに育てられる。警察は出所したギボムを監視しはじめるが、
その一方でヒジュもギボムに復讐する機会を狙っていた。
しかし意外な真実が明らかになり、事態は思わぬ方向へと転がっていく。

(映画.comより)

主演のシム・ウンギョンさんって、『新感染』のファーストゾンビだったのか!
という事で、ゾンビモノではなくサスペンスのレビューになります。
あまりあらすじについて細かくは書かないのですが、
結末までネタバレしておりますのでご注意ください!

復讐モノか…

復讐モノって、難しいんです。好みの部分で。

一番嫌いなパターンは、日本のドラマによくあるんですけど、

復讐のために過去の因縁の相手を2,3人殺害。
最後、一番因縁深い奴を捕まえてあとちょっとってところで
探偵だか刑事が来て説得して犯行中止!!!!

…一番悪い奴が無事じゃん…。

ってパターンですね。

だからといって、復讐だヒャッハー!!!
奴らを〇せ!!とかだと、感情移入しにくいと言いますか…。

なので、個人的には復讐モノは避ける傾向にあります。

まあでも、サスペンスという事で、楽しみ!!

殺人犯は実は無実かも?的な見方をした

お前はもっと罪が重いはずだろー!と、
警察の人がやたら殺人犯のギボムを出所後に追い詰めます。

だが、ギボムは「やってない」とか、「実はやった」とか
言う事はバラバラなんですけど、やけに刑事から自白を強要されます。

その刑事はかなり強引な人で、

・出所したてのギボムに雪を投げつける…まではいいとして、
・ラーメンを食べていたら唐辛子を全入れしてくる
・ラーメン屋にある色んな物でギボムを殴る+店を滅茶苦茶に
等々、逆に捕まってしまうのではないかというレベルまで暴れます。
後半は、ギボム逮捕のためとはいえ、タワー型PCを投げつけるシーンもあり
IT会社で働くケント・ビターはこの刑事を嫌いになった。


((C)2015 NEXT ENTERTAINMENT WORLD. All Rights Reserved./映画.comより)

その時点で僕は思ったんです。

そうか!

実はこの刑事が色々な事件の犯人なんだ!

で、ギボムに罪を着せようとしてこんな嫌がらせしてるんだ!

そうだ!!

だってこの刑事、執念深くギボムを追う割に、

殺人事件発生時に近くで寝ていて気付かない

とか

ギボムを捕まえに行ったのに
擬態したギボムにあっさり逃げられたり

とかで、ギボムがそれで疑われる状況になるわけだから、
そうだそうだ、わざとミスしてるんだ!なるほど!
結構ミステリーモノの推理は外れるけど、今回は分かった!!

結果。

不正解だった。

ギボム、高校生の頃からめっちゃシリアルキラーだった。
刑事は単に色々とダメなだけの刑事だった。

少女が怖い

主人公のヒジュの、普段のあどけないところとは別に、
哲学者の言葉の付箋を部屋いっぱいに貼ってそれを読み、
虎視眈々と復讐の機会を待ちわびる感じがとても怖いです。


((C)2015 NEXT ENTERTAINMENT WORLD. All Rights Reserved./映画.comより)

いや、本当に表情の変化が怖い。

特に今作、殺人鬼が2名いるのですが、彼らは常に表情がやばいのです。

なんかの映画の時に予告でこのシーン観た時戦慄した。
このギボムのCGじゃない肉体、表情。ずっと怖い。

((C)2015 NEXT ENTERTAINMENT WORLD. All Rights Reserved./映画.comより)

そことの対比で、素朴な若い女性が殺人に手を染める怖さが…。
彼女の静かな豹変ぶりが個人的には一番の見どころでした。

ラストの行動はどういう意図なのか

激しいDVを母に加える母の再婚相手を殺害し、
ギボムの行動ルートに遺棄してギボムに疑いを向ける。

更にもう1人の殺人鬼を殺害。
それもギボムに疑いを向ける為に遺体を丁寧梱包して、
ギボムの部屋に遺棄。ギボムの腰の神経を刺して動けなくした状態で横に放置、
その人物の殺害もギボムが仕向けたように見せる、
という少々回りくどいやり方でヒジュは直接ギボムを殺さない。

そして、最後にはギボムと山中で鬼ごっこを繰り広げた末に
ギボムの目の前で自殺。

その後、恐らくギボムはヒジュ殺害の犯人とされたのか、
過去の殺人も色々と明るみになった事で死刑になります。
だから、多分ヒジュはそのための捨て身をしたのかと思った次第です。

多分、殺したいんだけど、直接殺すのではなく、
きちんと罪の重さの分を受ける形にして刑で裁き、
自分の他にも苦しんだ遺族の心を満たしたかったのかも。

なんか事件のスクラップとか色々集めて部屋に置いていたのを
最後に刑事が見つけるシーンがあったので、
それでギボムの過去の他の殺人も立証出来たのかな?と。


((C)2015 NEXT ENTERTAINMENT WORLD. All Rights Reserved./映画.comより)

いずれにしても、悲しすぎる終わり方です。

唯一ツッコむとしたら、ギボムともう1人のシリアルキラーは
超一級のキラー達なのですが、ヒジュは1人をあっさりと始末。
ギボムも不意をつかれたとはいえ2回も刺されています。
更に自らも手負いなのに、ギボムからガッツリ逃げたりもしてます。
火事場の馬鹿力なのか、ヒジュは行動する時やたら強かった。

まとめ

まとめというか、まともな事が書けていないのですが、
重々しい空気がずっと流れているわけではないのに
やたら気分がずっと重々しくなる作品でした。

ヒジュの笑顔か、冷たい目か、どっちが本物なのか、
分からないまま終わってしまった感じですが、
サスペンス(と一部アクション)の中に人間ドラマがあり、
数人の殺人者に対して観る側がどう感じるか、何を思うか、
結末はしっかり示されているけど、ある意味正解のない、
そんな感じの映画でした。
演じられた俳優の皆さんがすごくて、
いまだにちょっと引きずる感じです。

 

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